好きな子だから。 ページ43
『オイ岸、俺にも肉くれよ〜!!』
岸が私のお皿にばかり肉を乗せるから、それを見ていた樹が文句を言った。
『あ〜!!!樹くんサッセン!!!!!
Aちゃんが美味しいって言ってくれるのが嬉しくてつい』
岸は申し訳なさそうな顔で樹のお皿に肉を乗せた。
『岸、このお肉美味しい〜♡笑』
樹が上目遣いで岸を見つめながらそう言うと、岸はアザッス!!!と軽く頭を下げた。
『え、そんだけ？』
樹がどこか不満そうに言えば、岸は少し戸惑った顔で樹を見た。
『え、何がっすか？』
『さっきAが美味しいって言った時と全然反応がちげぇじゃん!!』
『いやいや、それはそうっすよ!!
樹くんとはもう何回もキャンプに来てるし、何回も美味しいって言われ慣れてるじゃないっすか。
Aちゃんとは初めてのキャンプだし、しかも好きな子に美味しいって言われたら、そりゃあそうなりますって!!!』
岸の奴、今日はやたら私の事を好きな子って強調してくるじゃん。
今まではそんな事気にならなかったのに、なぜか気になっていた。
『あ〜もう俺腹いっぱいだわ〜』
樹がお腹をさすりながら言った。
そりゃああんだけ食べてたらそうなるわ、と思いながら呆れた顔で樹を見ていると、
『Aちゃんは？まだ食べれるなら焼くよ？』
岸がトング片手に、焼く気満々で私を見つめながら言った。
「いや、お肉はもう大丈夫笑
でも何か甘いもの食べたいかもしれない。
さっきあっちにお店あったから、私ちょっと行って見てくる!!」
『あ、じゃあそれ、俺も一緒に行く!!』
岸も甘いものを食べたくなったのか、私と一緒に行くと言うので二人でお店に向かった。
「岸も甘いもの食べたくなっちゃった？笑」
『いや、ぶっちゃけ、Aちゃんと二人っきりになりたかっただけっつうか…』
そう言いながら、少し気まずそうに私を見た岸。
私がそんな岸を黙ってジーッと見つめていると、急に慌てだした笑
『あ、いや、これは別に変な意味じゃなくて!!!
ただ好きな子と一緒に居たいっていう、純粋な気持ちだから!!!!!』
「まぁこんなとこで変な事されても困るけどね笑」
『だからー、そういうんじゃないんだって!!!』
必死に言い訳している岸を見つめながら、私はどこか微笑ましい気持ちになっていたのであった。
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ひかる(プロフ) - 小袖さん» まぁしゃあなしですが付き合えてよかったですね♡(ツンデレ感)笑 完結までお付き合い頂きありがとうございます!!! (2022年9月24日 14時) (
レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
小袖(プロフ) - 無事岸くんと付き合えて安心しました！完結お疲れ様です！ (2022年9月24日 8時) (レス) @page50 id: 086580d8cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひかる
| 作成日時：2022年4月6日 23時
