独占欲。 ページ41
『Aの嘘つきー!!』
前回同様、ライブ終了後に楽屋に呼ばれていた私に開口一番そう言ってきた廉。
「え？何で？」
『ライブ前に、今日は俺の事だけ見るって言うたのに、Aと全然目ぇ合わへんねんもん!!』
いやいや、めちゃめちゃ拗ねた顔して私の事見るじゃん。
何なのもう、うちの自担可愛いすぎやろ。
「も〜、そんな事無いってば!!
私はちゃんと廉の事を見てたし、何回も目合ってたもん!!」
『ホンマにぃ〜？
何や俺がAの事を見た時、タイミング的に紫耀の事見てる率高かってんけどなぁ〜』
『えっ、マジで？ヤッバ、俺めっちゃ嬉しい!!』
隣で嬉しそうに私を見つめて言う平野と目が合い、一瞬ドキッとしてしまった私。
「そんなわけないでしょ。
でも、もし廉がそう感じたんだとしたら、平野だけじゃなくて他の皆の事も見てたんだと思うよ？」
『それってつまり、俺だけやないって事やん!!』
「あ〜、それは…何かゴメン」
私が約束を守れなかった事を反省して俯くと、
『廉はさ、ちょっと独占欲強すぎじゃない？笑』
ジンくんが少し笑いながらフォローしてくれた。
「廉、ゴメンね？
やっぱり私ティアラだからさ、ライブは無意識で皆の事見たくなっちゃうんだよね。
それでも私は永瀬担だから、廉を見ている時間が一番長いと思うし、
見ていて一番キュンキュンするのは廉だから、それだけは信じて？」
私が廉を見つめながらそう言えば、
『あ〜あ、いいよなぁ〜廉は。
Aちゃんにそれだけ想われてんだから、少しくらい他のメンバー見るのは許してやれって!!』
岸くんがどこか羨ましそうに廉に向かって言った。
『そうだよ!!ほらぁ〜今の紫耀の顔見てみなよ？
さっきまでの嬉しそうな顔、完全にどっか行っちゃったじゃん!!笑』
海人くんにそう言われ思わず平野を見ると、わかりやすく落ち込んだ顔をしていた。
いやいや、情緒不安定か。
この短時間で感情の振り幅がヤバすぎるやろ。
私を平野担にさせるってやつ、まだ諦めてないのかな。
この時の私は、そんな風に思っていたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 563人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひかる(プロフ) - みぃさん» やっぱり続編気になりますよねー笑 確かに書くのが楽しいって思ってないと書けないですね。私も平野と付き合いたいので続編読みたいです♡(作者はお前や笑) (2021年10月17日 21時) (
レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続編お願いします｡でも書くのがしんどかったら、やっぱり書けないよ〜って言っても良いと思います｡作家さん自身が楽しめないと作品にそれが出ちゃいますから…私は、このお話好きです｡なので続編が読めたら嬉しいな(^^) (2021年10月17日 20時) (レス) @page50 id: b27fbfb28f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - あちゅぴさん» 楽しく読んで頂けて嬉しいです!!やっぱり続き気になっちゃいますよねー。今のところ続編希望しか来てないので、書く可能性はだいぶ高いです笑 (2021年10月17日 20時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています♡続編見たすぎます！！！！ (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - かいとんさん» ありがとう!!やっぱり続編なんかな？間あけるとどんなお話だったか忘れちゃうもんなぁ〜私が笑(作者失格な)ん〜…海ちゃんはゴメン、全く考えてなかった!!笑 最近の私の読者様は、岸くんよりジンくん派の方が多いのかな？とか勝手に思ったりしてます。 (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひかる
| 作成日時：2021年8月26日 19時
