罰。 ページ42
『じゃあ約束破った罰として、Aは俺が送るって事で許したるわ笑』
廉は少しだけニヤッと笑いながら私に言った。
いやいや、それ全然罰じゃないじゃん。
むしろ永瀬担の私にはそんなのただのご褒美だし。
でもそれで許してくれるなら有難いな。
「逆にそんな事で許してくれるの?」
『当たり前やん、俺めっちゃ優しいからな♡』
廉にそう言われてしまい、再び廉に送ってもらう事になってしまった。
私は前回と同様に、廉が家まで送ってくれるだけだと思っていたら、
『俺めっちゃ腹減ったから飯食って行かへん?』
私を見つめながら言ってきた廉。
確かにあれだけの体力を使ったらお腹空くよね。
「うん、行く♡」
そうして、私は廉の行きつけだというお店に連れて来てもらったのだけれど。
うわぁ、何だかめちゃめちゃ高そう。
お詫びにおごらないとなぁ、なんて思っていた気持ちが一気に萎んでいった。
むしろ私の分も払えるかも心配になった。
『あはは!!
そんな心配そうな顔せんでも、俺がAの分も出すし安心して食べや?笑』
「いや、せめて自分の分くらいは出したいなと思ってたけど足りないかも…」
『だから〜、出さなくてええ言うてるやん笑
俺が腹減って飯に誘ったんやし、Aはホンマに気にせんでええよ?』
「じゃあ、お言葉に甘えてゴチになります…」
私が諦めてそう言うと、廉は美しすぎる笑顔で私を見ながら頷いた。
その後二人でお店に入り、美味しいご飯を食べながら今日のライブの話をしていた時だった。
『Aってさ、ホンマは紫耀の事好きやろ?』
廉が突然、真顔で突拍子も無い事を聞いてきた。
「え?何で?」
私はしょうれん推しではあるけれど、今までずっと永瀬担としてキンプリが大好きだった。
だから、まさか廉からそんな事を言われるなんて予想外すぎてビックリしてしまった。
『あれ?もしかして自分で気づいて無いん?』
え?何の事?
私、廉に何か誤解されるような態度でもしちゃったのかな。
不安に思いながら廉の顔を見つめると、廉は表情を崩しフッと短く笑った。
『いや、さっきからさ、紫耀の話する度にめっちゃ可愛い顔するから笑』
そう言いながらどこか楽しそうに笑う廉に、私は戸惑いを隠せずにいたのだった。
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ひかる(プロフ) - みぃさん» やっぱり続編気になりますよねー笑 確かに書くのが楽しいって思ってないと書けないですね。私も平野と付き合いたいので続編読みたいです♡(作者はお前や笑) (2021年10月17日 21時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 続編お願いします。でも書くのがしんどかったら、やっぱり書けないよ〜って言っても良いと思います。作家さん自身が楽しめないと作品にそれが出ちゃいますから…私は、このお話好きです。なので続編が読めたら嬉しいな(^^) (2021年10月17日 20時) (レス) @page50 id: b27fbfb28f (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - あちゅぴさん» 楽しく読んで頂けて嬉しいです!!やっぱり続き気になっちゃいますよねー。今のところ続編希望しか来てないので、書く可能性はだいぶ高いです笑 (2021年10月17日 20時) (レス) id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
あちゅぴ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています♡続編見たすぎます!!!! (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: 9024cefd53 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる(プロフ) - かいとんさん» ありがとう!!やっぱり続編なんかな?間あけるとどんなお話だったか忘れちゃうもんなぁ〜私が笑(作者失格な)ん〜…海ちゃんはゴメン、全く考えてなかった!!笑 最近の私の読者様は、岸くんよりジンくん派の方が多いのかな?とか勝手に思ったりしてます。 (2021年10月17日 16時) (レス) @page50 id: a5e5ff503d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひかる | 作成日時:2021年8月26日 19時