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いきなりAの眼前が白く染まった。
「うわあ！ってお嬢ちゃんか、いきなり現れるのは心臓に悪いよ」
どうやら白はおじちゃんの服だったようだ。
酒場のおじちゃんは相当びっくりしていたみたいだが、朗らかに笑う。
「おじちゃん。いつもの」
「あいよ！」
おじちゃんがくるりと方向転換した時、
「おい！A！勝手にどっか行くな」
おじちゃんの目の前にディーノが現れた。
「...さっきからなんなんだ(泣」
冷や汗がダラダラである。
「あ、ゴメンおっさん」
「おじちゃんやっぱりいつもの二杯。
ディーノ、こっち座って」
いつの間にかカウンターの一番端っこに座っていたAが隣の席をポンポンと叩いた。
ディーノは呆れたような顔になったが、Aにとやかく言っても無駄だと思ったので大人しく隣に座る。
「ここの果実酒は世界で一番美味しいよ。
ディーノはまだ飲んだことないよね？」
「そうだけど...」
「反応が楽しみだね」
(なんか楽しそうだし、もういいや。考えるのもめんどくさい。)
ディーノは結構Aに絆されているのだ。
少し経ってから二人のカウンター席にコップが二つ置かれた。
「ディーノ、グイッといっちゃって！」
(なんだそのノリ...)
ディーノがコップに口を付ける。
「！うま！」
「でしょ」
何故Aが自慢げなのだろうか。
Aもコップに口を付けた。
「んー。久しぶりのこの味、たまらん」
「そんなに褒められると嬉しいねぇ！」
聞き耳を立てていたようで、おじちゃんは顔を綻ばせた。
「あ、おじちゃん。そろそろレシピ教えてくれる気になった？」
「たとえ嬢ちゃんが20年以上通ってくれてる常連だとしてもそれは出来ない」
おじちゃんの意思は固いようだ。
「...強情」
夢中になって果実酒を飲んでいたディーノが話に入ってくる。
「Aならこれくらいすぐに再現できるだろ」
料理が上手くて分析が得意なAを知っているからこその意見であった。
「それがそうもいかないんだよねぇ。スキルを使って解析してるのに思い通りの味にならない」
絶対なにか隠してるとAはおじちゃんを見遣る。
「まあ、教えてくれないなら研究を続けるまでだよ。
時間はたっぷりとあるからね」
「こりゃ時間の問題だな」
おじちゃんはやるせなく頭をかいた。
「おっさんおかわりくれ」
ディーノはどうやら果実酒に魅了されてしまったようだ。
「私も」
「あいよ！」
こうして一日は楽しく終わりを迎えたのだった。
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ごまのサブ - ユリウスさん» 照れますな (12月30日 19時) (
レス) @page13 id: 9ddf1ae992 (このIDを非表示/違反報告)
ユリウス(プロフ) - めっちゃおもろいっす！！ (12月29日 23時) (レス) id: 2342ffa3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ごまだんご(プロフ) - きぬ田さん» うわあああありがとうございます！！！私もきぬ田さんの作品見てます！！実は話の構成に自信なかったんですけど同じ夢小説書いてる人に面白いって言われるの本当に嬉しいです！お互い頑張りましょう！！！ (12月7日 21時) (レス) id: ac87693953 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - ええぇぇぇめっちゃ面白いです！見つけた時は心の中で発狂してました笑高校受験も頑張ってください！私もディーノ夢を書いているのですが、同じ年代の…況してやこんなに文才があり過ぎる方も書いていただなんて嬉しすぎます！これからも陰ながら応援させていただきます (12月7日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
ごまのサブ - SOMA205さん» そりゃよかったでござんす (12月6日 17時) (レス) @page3 id: deac972eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまだんご | 作成日時：2023年12月4日 0時
