再会 ページ5
_____あれから二千年以上の月日が流れた。
これは余談だが、Aは勇者に覚醒して以降、十八歳で体の時が止まった。
つまり老けなくなったのである。
「おじちゃーん、いつもの頂戴。」
ここはAが週一くらいで通っているAオススメのの酒場である。(因みに、遠いところにいてもわざわざ空間支配を使ってここまで通っている。)"いつもの"で何が欲しいか伝わるくらいAはここの常連だ。
「あいよー！」
酒場のおじちゃんはハツラツと返した。
酒場はAとって憩いの場である。
毎日毎日魔物討伐を繰り返して疲弊した心身を此処で癒すのだ。
___自分の定位置である一番端っこのカウンター席に座ろうとしたところ先客がいることに気がついた。
その人はAが一度しか会ったことがないのにも関わらず、今までずっと忘れられなかった人だった。
Aは酒を片手に顔を伏せて眠りかけている銀髪に紫のメッシュが入った青年の隣に腰を下ろす。
「...久しぶりだね」
Aは青年に喋りかけた。
「んぇ...誰？」
青年は気の抜けた返しをして、伏せている顔はそのままに目線だけAに向けた。
「まさかこんなところで会えるなんて思ってなかったな
あ。私のこと覚えてる？」
青年は少し間を開けてからはっとしたように目を見開く。
「あー！お前、あの時の！」
どうやら思い出してくれたみたいだ。
「二千年ぶりくらい？全然変わってないね」
Aは気安そうにそう言うが二人がこうして話すのは二回目である。しかも一回目に話した時、二人は敵同士だった。お互いに名前すら知らない。
「...お前、俺のこと恨んでないのかよ」
青年は少し警戒しながら眉を顰めて言った。
「恨んでないよ。というか恨めないんだよねぇ
結局のところ自業自得だったんだよ。恨んでも仕方な
い。」
青年はこれがAの本心だと理解してAへの警戒を解いた。
「ふーん。結構さっぱりしてんな」
「過去を引きずらないのが私のいいところだ」
「嬢ちゃん。いつものだ」
話が途切れたタイミングで酒場のおじちゃんが果実酒をAの卓上に置いた。
「ありがと」
少し声を弾ませてAは応える。
(きたきたー。これがないとやってらんないよね)
Aは心の中で独り言ちる。
そして果実酒に口をつけながらAは青年に言った。
「そういえば名前、ずっと聞いてなかったね。
私の名前はA。君は？」
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ごまのサブ - ユリウスさん» 照れますな (12月30日 19時) (
レス) @page13 id: 9ddf1ae992 (このIDを非表示/違反報告)
ユリウス(プロフ) - めっちゃおもろいっす！！ (12月29日 23時) (レス) id: 2342ffa3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ごまだんご(プロフ) - きぬ田さん» うわあああありがとうございます！！！私もきぬ田さんの作品見てます！！実は話の構成に自信なかったんですけど同じ夢小説書いてる人に面白いって言われるの本当に嬉しいです！お互い頑張りましょう！！！ (12月7日 21時) (レス) id: ac87693953 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - ええぇぇぇめっちゃ面白いです！見つけた時は心の中で発狂してました笑高校受験も頑張ってください！私もディーノ夢を書いているのですが、同じ年代の…況してやこんなに文才があり過ぎる方も書いていただなんて嬉しすぎます！これからも陰ながら応援させていただきます (12月7日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
ごまのサブ - SOMA205さん» そりゃよかったでござんす (12月6日 17時) (レス) @page3 id: deac972eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまだんご | 作成日時：2023年12月4日 0時
