異世界人の勇者様 ページ1
Aがまだ記憶すら朧げな幼子だった頃、Aはある国に異世界人として召喚された。
Aは幸運にも膨大な魔素の制御に成功し、その国の大きな戦力として期待された。
時は流れ、Aが十四歳なった日、Aは国王に国外で修行をしたい。と言った。国内ではどれだけ努力しようと強くなるのに限界があるのだ。
その提案を呑むことでさらに自国の地位は確固たるものになるだろうと思った国王はAの我儘を赦した。
「十八歳になった時に必ず今よりもっと強くなって帰ってきます。」
そう言ってAは国を発ったのだった。
あれから四年、Aは十八歳になった。
国に帰る途中に寄った小さな村では魔物の被害が絶えず、それを不憫に思ったはA魔物を討伐することにした。
大量に襲いかかってくる魔物達。
今までどうやって村の維持をしていたのか不思議なくらいの数である。
だが、それらはAの敵ではなかった。
異空間からデカいハンマーを取り出して魔物を薙ぎ払って行くA。
その華奢な体のどこからその力が出るのか。
暫くしてAは村を襲っていた親玉含め、全ての魔物の討伐を完了させたのであった。
「さすが勇者様だ！こうも簡単に我が村を苦しめていた魔物どもを討伐するとは。これから我が村は安泰ですな！」
と村の村長と思われる長老は言った。
「買い被りすぎですよ。勇者だなんて、」
「そんなことはございませぬ。貴方様の噂は常々聞いております。前は街を勇者Aが救ったのだとこんな辺境まで噂が回っておりましたよ。どうか私達にお礼をさせて下さい。」
Aは照れ臭い気持ちになった。すぐにでも国に帰る予定だったため悩んだが、村人達の熱い思いに負けて素直にもてなされることにした。
「もう行ってしまわれるのですか、勇者様。」
村の子供は悲しそうに言った。
Aは子供の頭を撫でて言った。もう勇者ではないと訂正する気にもなれない。
「私にも帰る場所がある。それに、またいつかこの村に訪れると約束する。」
「本当！？勇者様！絶対絶対、来てくださいね！」
「次にこの村に来てくださるときを楽しみにしております。まあ、その頃に私はもう死んでいるかもしれませんがな。」
ふぉっふぉっふぉっと村の長老がおちゃらけて言う。
「それは笑えない冗談だね。君が死ぬ前にまたここへ訪れるよ。」
そう言ってAは村を後にした。
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ごまのサブ - ユリウスさん» 照れますな (12月30日 19時) (
レス) @page13 id: 9ddf1ae992 (このIDを非表示/違反報告)
ユリウス(プロフ) - めっちゃおもろいっす！！ (12月29日 23時) (レス) id: 2342ffa3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ごまだんご(プロフ) - きぬ田さん» うわあああありがとうございます！！！私もきぬ田さんの作品見てます！！実は話の構成に自信なかったんですけど同じ夢小説書いてる人に面白いって言われるの本当に嬉しいです！お互い頑張りましょう！！！ (12月7日 21時) (レス) id: ac87693953 (このIDを非表示/違反報告)
きぬ田(プロフ) - ええぇぇぇめっちゃ面白いです！見つけた時は心の中で発狂してました笑高校受験も頑張ってください！私もディーノ夢を書いているのですが、同じ年代の…況してやこんなに文才があり過ぎる方も書いていただなんて嬉しすぎます！これからも陰ながら応援させていただきます (12月7日 18時) (レス) id: f1e01a76a5 (このIDを非表示/違反報告)
ごまのサブ - SOMA205さん» そりゃよかったでござんす (12月6日 17時) (レス) @page3 id: deac972eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごまだんご | 作成日時：2023年12月4日 0時
