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Episode6* ページ8

ベル「まあ…立ち話もなんだ。楽に座ってくれ。」


『あ、ありがとうございます。』


緊張感が漂う空気の中、ベルナルド様から促され、

高級そうなソファへゆっくりと腰を掛ける。


…さて、何から話せばいいのだろうか。


視線をベルナルド様へと移す。


ギリカナン家を出てから、数年経っているにも関わらず、

ベルナルド様は、相変わらず美しく端正な顔立ちをしてらっしゃる。

そして昔に比べ、大人の色気が感じられる。


_____ギリカナン家を去った当時、私は10歳、ベルナルド様は21歳。


私は早く大人になりたかった。

どんどん先へ行ってしまうベルナルド様に少しでも追いつきたくて…


今思えば11も年が離れた私なんて、ベルナルド様からみたら

ただのお子様でしかない訳で。


恋愛対象に見られる事も絶対ない訳で。



一時的な恋愛感情に過ぎないと言い聞かせていたが、

久々に彼を前にするとあの頃の淡い記憶が蘇ってくる。



ベル「A。」


静かに流れる空気の中、

不意にベルナルド様が昔と変わらない優しい声色で私の名前を呼ぶ。


それだけのことなのに胸が高鳴ってしまう。



ベル「君を呼んだのは他でもない。


まずは…謝罪させてもらえないだろうか?

私の母の過ちとはいえ…まだ幼かった君の居場所を奪ってしまった事。


あの時どうする事も出来なかった私を…どうか許してくれないか。」



『え…?』



ベルナルド様がゆっくりと頭を下げる。

声も心なしか少し震えている。


私は予想外すぎるお言葉に驚きを隠せないでいた。



でも、まさかそんな風に思ってくれていただなんて…


それだけで泣きたくなるように、胸がじんわり熱くなるのを感じた。



『…頭を上げてください。


お気持ち、とても嬉しかったです。


私、イリーナ様の事も恨んでいませんし、

あれは致し方無い事だったと思います。


身分が違う私にここまで良くしてくれた、

ギリカナン家の皆様には感謝しかありません。ありがとうございます。』



ベル「A……、ありがとう。」



ベルナルド様は昔と変わらない、

温かな微笑みを浮かべていた。



ベル「すまないが本題は別にあるんだ。



今のオリオン財団の状況、そして私の弟…フロイについてだ。」





✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――

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みるきゅん(プロフ) - ヤミさん» わたしもフロイくん大好きです(;_;)更新なかなか出来ず申し訳ありません、、気長に待って頂けると幸いです(;_;) (2019年9月21日 16時) (レス) id: c45874ae09 (このIDを非表示/違反報告)
みるきゅん(プロフ) - ユピナさん» なかなか忙しくて更新出来ず申し訳ありません(;_;)そうだったのですね!!奇跡だなんてこちらも嬉しい限りです(><) (2019年9月21日 16時) (レス) id: c45874ae09 (このIDを非表示/違反報告)
ヤミ - 私の推しなんですよ!フロイくんのメイドになりたいです!笑 これからも読ませていただきます!これからも更新されるの楽しみにしてますね! (2019年9月17日 13時) (レス) id: 2c1f5ba952 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ - 誕生日、私6月12日なんですけど!いや、マジですか!作者様!この作品に、キセキを感じました! (2019年9月2日 17時) (レス) id: 7040d669ea (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 渡邊妃葵*さん» それもありますね!めっちゃ気になります!! (2019年7月13日 14時) (レス) id: ec2826e7d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:渡邊妃葵* | 作成日時:2019年7月12日 18時

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