薄桜鬼 〜新八〜「俺の妹分」

お団子事件　弐話　　完 ページ9

新「でてきやがれ！！
　 俺の可愛い妹分がくれた団子を持っていきやがった猫！！」

俺は、庭に出て左之と二人でその猫を探していた。
Aちゃんは、平助達を手伝ってくる！と言って
平助たちが居る方へ向かって行った。

左「…おい、新八。」

俺が大声で叫んでいると、左之はいきなり真面目な顔になり
俺の名を呼んだ。

新「…？なんだ？左之。」
俺は、左之になんかしたっけ？と思いながら
返事をした。

左「…落ち着いて聞けよ、新八…。」

新(…？いったいどうしたんだ？改まって…。)

左「俺の勘違いかもしれねぇが…お前、Aの事
　 好きだろ…？」

…今…左之は何を言ったんだ…。
ん？俺が…Aの事を…好き？
いやいや、それは…ない、だろ。。。
…いや、でも…あいつに口付けしたりしたのは…
「好き」って言う…気持ち…なのか？

新「…さ、左之…何言ってんだ！？俺は、あの子を可愛い妹として…。」

左「…そう、か。
　 ま、お前にあいつを取られてたまるかってんだ！」

そう言い終わると、左之はどこかへ走り去って行った。
そこに…

主「あ！！新八さん！そこ、動かないでくださいね！！」

Aちゃんが、必死でこっちへ来た…というより
猫を追ってこっちに向かってきている。

猫「なぅ〜ぅにゃ〜ん」

主「こら〜！猫！待て！！」

新「よしっ！兄様に任せとけ！！」
俺はそういうと、こっちへ向かってきた猫を両手でガシッっと捕まえた。

主「あ、兄様。ありがとうございます」
あれ？…俺は…何でこんなに鼓動が止まらねぇンだ？

新(…左之は…何で分かったんだ？…というか、これが好きって言う
　 気持ち…なのか…？)

主「…新八さん？」

新「えっ！？あ、すまねぇ。こいつが食べた団子の事考えてて…。」

主「…ふふ(笑顔)新八さん、そんなにお団子好きなの？
　 私と同じだね♪私もお団子大好きなんだぁ！」

新「…そうか、そうかそうか！
　 じゃぁ、これから団子食べに行くか！この前行った団子屋
　 うまかったしな！おごってやるぜ！」

主「ま、またおごってくれるの！？兄様！！」

新「あぁ、おごってやるぜ！」
主「やったぁ〜！じゃぁ、総司たちとも一緒に行こう！」
新「あ、あぁ！いいぜ！じゃぁ、呼びに行こうな！」
そして、俺たちは出かけた。

―――――――――――――――
終わり☆

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