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この人誰？一体、どこで会った？ ページ8
「ふぅ〜。」
気分転換と外の空気を吸いに屋上へとやってきた
例の如く、炭酸ジュースを持参して
誰もいないことを確かめて、窮屈なカツラを外す
ひんやりした風が、髪を撫でた
「はぁー、すっきり。」
前回来た夜景とは違って、昼間も景色がいい場所だなぁ
「そうだ。写真、写真。」
ジミンにもらったケースからカメラ出して、風景を撮影する
「うん、左手もいい感じ。よかった、早く治って。今度の休みは、久々にレフで撮影しようかな。」
屋上を歩き回って撮影していると、声をかけられた
「Aさん？」
声がした方を振り返ると、見知らぬ人が立っていた
「やっぱり、Aさんだ。」
誰？
高そうなブランドスーツを身に纏う、背の高い痩せた男性
「あのう、どちら様ですか？」
男「嫌だなぁ、お忘れですか？」
見覚えがあるか、じーっと相手の人を見る
男「そんなに見つめないで下さいよ。」
相手の男性が、歩み寄ってくる
男「いくら俺が男前だからって、」
う〜ん、この人誰？一体、どこで会った？
私は、何とか思いだそうと考え込む
男「Aさん。」
名前を呼ばれて顔を上げると、目の前に立つ男性
男「貴女が、実はこんな美しい人だなんて。僕の目に狂いはなかった。」
じりじり迫ってくる男性
あとずさる私の後ろは、もう屋上のフェンスが
「ちょっと、あの、」
男「Aさん、ちゅー。」
「はぁ？！いやー！！！！！！」
男性の顎を突っぱねて、何とか阻止した
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作者名：薫
| 作成日時：2017年12月15日 0時
