BLUE in BLUE Vol.9

＜444＞ ページ45

*naoto’s eyes*



放課後、2-Aあたりをブラブラしていたら女子に囲まれた。


「ねーねー直ちゃん先生、先生と生徒がデートなんてしていいと思ってる〜？」

「な、な、なんだよ、なんでお、お、俺にそんな…」

「なに、その動揺っぷり…。えーーーーー！ まさか直ちゃん先生もーーー？」

「直ちゃん先生に限ってそれはないよ〜。あっはっは！」

「も、ってなんだよ、なんの話だよ」

「なんかね、C組の子が教育実習の岩田先生とデートするって言いふらしてたの。先生と生徒が、いいの〜？ って話してたんだよね〜。ほらインコー条例とかさぁ」

「そーれはそういういやらし〜ぃことをしたときの話であってだなー…」

ぎゃっはっは！ 直ちゃん超ウケる！

「でもさ、岩ちゃんは先生じゃなくて大学生だから別に問題ないんじゃん？」

「え〜でもさぁ〜未成年と…」


俺はそっと輪から外れる。



なんで俺が動揺しなきゃいけないんだよ。

ケンジと3on3やったのはあれはデートじゃねぇ。実習だ、実習。


ふと窓の外を見るとこちらを見上げるケンジと目が合った。


笑顔で両腕をブンブンと振ると、あわてて目をそらし気付かなかったふりをして校門に向かって猛然と走りだした。ピンクのランドセルが揺れている。


なんだよ！ アイツ！ 無視かよ！ なに怒ってんだよ！




…めちゃくちゃ気になるじゃねぇか…。

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