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小｜中｜大｜全てを手に入れて、それでもなお愛おしくてたまらなかった。
この人はオレの恋人。
その唇にキスをしたあと、肘で頭を支えてその美しい顔を眺めていた。
ずっと、朝が来るまで見つめていたい。
こんなに幸せでいいのだろうか。


…ひょっとしておみせんもこれ食ったんじゃねーの。
このスプーン、この皿、このコップ…。おみせんも使ったんじゃねーの。
吐き気がした。
なんでそんなことが平気でできるんだ。
昨日おみせんに抱かれて、今日はオレに抱かれる。
なんでそんなことが平気でできるんだよ！


「あいつの部屋、ドア、あいてますからそのままどうぞ。多分いいものが見れますよ」
そのなんともいえない迫力になにも言えずにいると、隆二は「散々やったんで、もういいっす。あとは譲りますよ」と吐き捨てるように言い残し、そのまま出て行った。


自分がほとんどなにも身につけていなかったことにようやく気付いて、頭が熱くなる。
ひろおみくんはわたしから顔をそむけながら、隆くんが乱暴に脱がした服を拾い集め、後ろ手に渡す。
「とにかく着て」
恥ずかしくて、情けなくて涙がこぼれた。


パートナー。
オレの目から涙が噴き上がってきてマジでびっくりした。執筆状態：続編あり(完結)