隠されていた内実 ページ25
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事の発端は3ヶ月前。
ふと思い立ち、1人で家の掃除をしていた時だった。
ヒロくんは寮で生活していると言えど1週間おきに帰ってくるので、普段の掃除は本人に任せており、私がヒロくんの部屋に入って掃除をすることは無かった。
しかも、ヒロくん本人には部屋にはなるべく入らないで欲しい、という言いつけを受けていた。
それも警察学校に行く前に急にだ、それ以前は普通に出入りしていたと言うのに。何かがあると疑わない方がおかしい。
『は〜〜、ヒロくんってば、何隠してんだろ。入るなって言われたら入りたくなるのが人間の性ってやつだよねえ〜？ごろう丸』
自室を掃除しながら、サプライズの為に購入したリアルワニのごろう丸くんに話しかけた。もちろん返事など帰ってくるはずも無い。なんだか無性に寂しくなって、ごろう丸をむぎゅ、と抱き潰した。いや、抱きしめても可愛くないし柔らかくもないから全く癒されないけども。
『……まあ、でも、掃除だもん。そのくらい良いよね』
そう思ってしまったのが悪かった。あの時ヒロくんの言いつけを守っていれば、と思わずにはいられない。
ヒロくんの部屋に入って、掃除機をかけ、最後に布団を干そうと引っ張り上げた時だった。
バサッと、音を立てて床に紙切れが散らばる。
新聞記事のスクラップだろうか。ヒロくんは警察官を目指す者、そういった類いのものがあってもおかしくは無い。
大事な資料だったらまずいと思い、回収しようと手を伸ばした時だった。
『……長野一家死傷事件？』
大きく書かれたその見出しに目が止まった。
なんだか嫌な予感がして、他の紙切れにも目を向ける。
私は思わず息を呑んだ。
『どれも一緒の事件じゃん……』
捲れど捲れど、同じ内容の新聞記事しか見つからない。
長野県と言うと、私たちが幼い頃に住んでいた故郷だ。
だが私たちの両親は土砂崩れに巻き込まれて命を落としたはず。
そんなはずない、と思うのに無意識のうちにその文章に目を通していた。
その文章の中には、私が先程目を背けた疑いを、確信に変える内容が書かれていた。
諸伏、そんな名字が見えたら確信するしかないだろう。
あぁ、ヒロくんは私にこれを隠したかったんだろうな、と。
つまり、私たちの両親は土砂崩れに巻き込まれて命を落としたのではなく、誰かの手によって殺害されたのだと。
一瞬、息をするのを忘れてしまった。
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天桜＊(プロフ) - ネイジェさん» はじめまして！コメントありがとうございます！本当に楽しみですよね…！！動いてる皆に会えるのが待ち遠しいです…！お気遣いありがとうございます、お互い体には気をつけましょうね；；更新頑張りますのでどうぞお付き合いよろしくお願いします☻ (2021年12月18日 22時) (
レス) @page28 id: 2fdd3479dd (このIDを非表示/違反報告)
ネイジェ - いやもう面白すぎ！！来年の映画、楽しみですよね・・・！オタク仲間？か、どうかは分からないけど、応援してます！更新頑張って下さーい！！体にも気を付けてくださいね！ (2021年12月18日 19時) (レス) @page28 id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ソラさん» 初めまして！コメントありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです〜！！一緒にいるだけで元気を貰えるような、そんな妹ちゃんを目指して書いてます…！！ゆっくりではありますが更新していきますのでよろしくお願いします！！ (2019年8月22日 17時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 初めまして。小説読みました。ごーうぃんぐまいうぇいな妹ちゃん可愛すぎ(*¨*)こんな妹ちゃんだからこそ、警察学校組は頑張って行けるんだろうなと思いました。続き楽しみにしています。(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年8月22日 14時) (レス) id: 488a1f3fec (このIDを非表示/違反報告)
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