見透かされた煩悶 ページ24
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正直この時期にまだ迷っているなんてどうかと思うが、進学先を決めかねている。当たり前だが、ヒロくんにも相談できていない。
「……A？」
黙り込んでいるのを不思議に思ったのか、航にぃが不思議そうに私の顔を覗き込む。さらに、先程までザワついていた他の4人までもが私の方を気にしてくる始末だ。
「どうした？お腹でも痛いのか？」
『え、どうしてそうなった？？いくら私でも進路くらい悩みますけどォ？？』
ゼロくんは至極真面目に私を心配しているのだろうが、さすがにこの空気感でそれはちょっとズレている。心外だ、と言葉には出さないが、その意味を込めて大きく首を傾げた。
しかし流石は降谷零という男、体調不良ではないとわかった途端、私の反応には目もくれず分かりやすく安心している。
優しすぎるが故のド天然ってやつなのだろうか、もはや怒る気も起きない。
気にしたら負けだろうと思って、気を取り直して思考を元に戻す。言い淀んでいたが、もう話すしかないだろう。
『まだ決心できてはなかったんだけど……皆にも会えたし、今決めた』
「うん？」
ヒロくんが優しく私の言葉に相槌を返してくれる。
もちろん他の皆も、真面目な面持ちで傾聴してくれている。
膝の上で握りしめた拳に、更に力が入る。
『……私、この家から出ようと思う』
ああ、言ってしまった。
私の言葉を聞いた皆は絶句している。5人が帰ってくると賑やかになるはずのリビングを静寂が支配して、なんだか居心地が悪い。
何でもいいから反応してほしい、私も決心が揺らいでしまいそうだ。
「え、なんで、また…。ここからじゃ通えない学校なのか？」
『うん、私一度長野県に戻ろうかと思って。全寮制の学校に行けば問題は無いでしょ？』
なんとか言葉を繋いでいるヒロくんに、私はサラリと返答する。再びヒロくんは言葉を失ってしまった。
それまで沈黙を貫いていた陣平ちゃんが口を開く。普段はおちょくってくるのに、こんな時だけ真面目な顔して見つめてくるもんだから緊張してしまう。
「どうしてそういう決断に至った？なんかなきゃそうはならねェだろ」
『うっ……痛いとこ突いてくるなあ』
「俺に隠そうなんざ10年早ェよ」
ペチンとデコピンをされて、思わず額を押さえた。全くもってその通りだと思う、陣平ちゃんはあんなキャラだけど驚く程に頭がキレる。無関心なように思えて実はとても周りを見ていて鋭いのだ。
観念した私は、ぽそりぽそりと言葉を零した。
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天桜＊(プロフ) - ネイジェさん» はじめまして！コメントありがとうございます！本当に楽しみですよね…！！動いてる皆に会えるのが待ち遠しいです…！お気遣いありがとうございます、お互い体には気をつけましょうね；；更新頑張りますのでどうぞお付き合いよろしくお願いします☻ (2021年12月18日 22時) (
レス) @page28 id: 2fdd3479dd (このIDを非表示/違反報告)
ネイジェ - いやもう面白すぎ！！来年の映画、楽しみですよね・・・！オタク仲間？か、どうかは分からないけど、応援してます！更新頑張って下さーい！！体にも気を付けてくださいね！ (2021年12月18日 19時) (レス) @page28 id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
天桜＊(プロフ) - ソラさん» 初めまして！コメントありがとうございます！！そう言っていただけて嬉しいです〜！！一緒にいるだけで元気を貰えるような、そんな妹ちゃんを目指して書いてます…！！ゆっくりではありますが更新していきますのでよろしくお願いします！！ (2019年8月22日 17時) (レス) id: 4b54fd1f63 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - 初めまして。小説読みました。ごーうぃんぐまいうぇいな妹ちゃん可愛すぎ(*¨*)こんな妹ちゃんだからこそ、警察学校組は頑張って行けるんだろうなと思いました。続き楽しみにしています。(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年8月22日 14時) (レス) id: 488a1f3fec (このIDを非表示/違反報告)
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