[夢色パティシエール] 天才少女のパートナーは宮廷パティシエ！？ (ページ49)

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47話　チームページ49

～セントマリー学園～

花房「で、Aちゃん。大事な話って何？」

A「・・皆は、ケーキグランプリには出るよね？」

安藤「もちろんだよ」

樫野「今まで練習してきたのだって、そのためだからな」

A「じゃあ、もう1人のチームメイトはどうするの？」

4人「えっ？」

いちご「Aちゃん？」

A「今まで私たちは、Aグループの5人で頑張ってきた。けれど、
　ケーキグランプリは４人一組。一人出られない・・。貴方た
　ちは、どうするつもりなの？」

安藤「姫野さん・・」

花房「それは・・」

樫野「・・出るとしたら、姫野だな。実力的にも断然姫野の方が上だからな」

A「それは、ダメ！どうして？そんなに簡単に決めちゃうの・・？今ま
　で、いちごちゃんだって頑張ってきた！転校してきたときは、まっ
　たくの素人だったけど、いちごちゃんは誰よりも努力してきた！私
　は、全部知ってるんだよ・・」

いちご「Aちゃん・・」

A「貴方たちは、今まで何を学んできたの？チームメイトの事を何も考え
　ない人達と・・・私は、ケーキグランプリなんかに出たくない！
　・・・私は、麻里のチームでグランプリに出る」

樫野「な、何言ってるんだ！姫野！！自分の言ったことをわかってるのか！？」

A「えぇ。もちろんよ。私ね、皆には黙ってたけど、数日前に麻里から
　『私のチームに来ない？』って言われたの。今の貴方たちより、よ
　っぽどいいわ」

花房「じゃあAちゃんは、天王寺会長のチームでケーキグランプリに出るっ
　て事？」

A「そうよ。そしたら、いちごちゃんだってケーキグランプリに出られるじゃ
　ない。アンリ先生に会いたいんでしょう？」

いちご「そりゃ、そうだけど・・。あたしは、そこまでしてもらってまで、ケ
　－キグランプリに出たいわけじゃないよ」

A「もう、決まったことなの。話はこれだけ。それじゃあ、失礼するわ。麻里
　に伝えなくちゃいけないから。おやすみなさい」

カツカツ

樫野「なんだよ。あいつ・・」

安藤「姫野さんは、いちごちゃんのためにこうしたんだよ」

いちご「あたしのため？」

花房「いちごちゃんが僕たちと出られるように・・。あんなこといってたけど
　あれはきっと、Aちゃんの優しさだよ」

いちご「Aちゃん・・」