～私の知らない過去～【FFI編】第９幕 (ページ15)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:117,862 hit

～３７７～ページ15

・

A「……ん……んん……」

ゆっくり目を開くと、黄色い光が差し込んできた。

私はゆっくりと体を起こす。

ｶﾞﾁｬｯ

秋「Aちゃん！目が覚めたのね！」

ドアを開くと、秋ちゃんが安心したような顔で入ってきた。

よく見てみると、私は自分の部屋のベッドで横になっていた。

秋「良かったわ～!! 何とも無くて……」

A「……私……何で宿舎に…」

確か……ガルシルド達に拉致られて……

それで………色々な事を聞かされて……

秋「覚えてないの？
　Aちゃん、宿舎の外で倒れてたんだよ？

　円堂君が見つけて、部屋まで運んでくれたのよ。」

そっか………。

円堂に借りが出来たな……。

A「ごめん心配かけて。
　なんか、急に頭がクラクラしてきてさ……」

秋「最近激しい試合と練習が続くもんね。

　あっ！それとも………貧血とかじゃないわよね？
　生理きてる？」

A「来てないよ;; ってか、月経もまだ…ｗ」←

秋「……なんかごめんなさい…」←

謝らないで秋ちゃん……

余計に悲しくなる……;;←

秋「今、音無さんと冬花さんが雑炊作ってるから持ってくるわね。
　くれぐれも安静にしてる事！」

A「了解！」

秋ちゃんは部屋から出て行った。

・

A「ﾊｧ……」

私は１人になった部屋で溜め息をこぼす。

A「こんなに優しいみんなを………巻き込みたくない……。

　けど、イナズマジャパンも辞めたくない………」

２つの想いが交差して……入り混じって……

何だか苦く感じる………。

どうすればいい……？

辞めたらみんなと離れ離れ………

辞めなくてもプログラムが作動して……

結局私には、助かる道が残ってないのかな……？

ﾄﾝﾄﾝ…

秋「雑炊持ってきたよ～」

春奈「A先輩、無事で良かったです!!」

冬花「今日はゆっくり休んでて下さいね！」

A「あ、ありがとう！」

でも……私は……

１人じゃ何も出来ないよ……………

いつまでもこうやって、誰かの温かさに触れていたい……

みんなと笑いあって、馬鹿やって、

何てことない日常が

私にとっての“幸せ”だから……!!!!