〜５９〜 ページ15
小石川学園から戻ってきた後、みんなでいつも通り夕飯を食べる。
そして何事も無く、私は自分の部屋に戻ってきた。
A「んーー!! 疲れた！」
部屋に入ると同時に、積み上がった布団の上にパフンと倒れ込む。
そして今日の試合を振り返った。
良い所もあれば、悪い所もある。
たくさんの収穫があった。
だけどやっぱり最初に出てくるのは、
目の前に立ちはだかる三橋と、止められた自分のシュート……。
その三橋が、何だかクラリオとも重なり、より一層頭に重みがかかる。
そんな嫌な思い出を頭からかき消すように、私は１つの結論に結んだ。
A(そろそろ考えてみるか……
新しい必殺技を……！)
ブレイブショットも結構強い技だとは思ってたけど、それでもまだ足りない。
更に強い必殺技が必要だ。
思いつくやいなや、私はさっそくグラウンドへ足を運んだ。
・
この季節の夜風は少し寒いけど、私は普段の練習着で特訓を始めた。
寒空には、星がまんべんなく散りばめられている。
その灯りのおかげで、怖くはなかった。
A「はあっ!!!」
私はゴールを前にして、ひたすらにシュートを蹴ってみる。
必殺技を作るとは言ったものの、何も考えてはいない。
とにかく、シュートを蹴っていれば何かが掴めると思った。
ボールがある限り、何本でも蹴りまくる。
そして通算４６本目のシュートを蹴ろうとした時、あの声が聞こえた。
「ご苦労なこったぁ。
ダメダメな強化委員さんよぉ。」
A「っ!!」
ボールに集中していた目線を上げると、そこには吉良ヒロトが立っていた。
ヒロト「今日の試合、見てたぜ。
あんなチーム相手に手こずるんじゃ、ＦＦ優勝なんて笑い話だな。」
A「そんな事言うな！
私もみんなも、精一杯戦ったんだ！」
ヒロト「精一杯ねぇ……。
シュートの一本も決められねえ奴の言葉か？」
現実を突きつけられ、私は歯を食いしばる。
ヒロト「オレなら、あんなキーパー余裕で叩ける。」
飄々とした顔つきのまま、ヒロトは挑発気味に笑う。
その言葉で、私は何かの糸がプツンと切れた。
A「そんなに言うなら、私がお前のシュートをとめてやる!!!」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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青碧(プロフ) - ミカさんお久しぶりです、青碧でございます!久々に覗いたらいつの間にかアレスを書かれていてびっくりしました!お早い!!お話の展開が良くて楽しく読ませていただきました+*多忙かとは思いますが変わらず応援しております!! (2022年4月26日 13時) (
レス) id: cf763a1038 (このIDを非表示/違反報告)
媛乃ミカ(プロフ) - きざみんさん» コメントありがとうございます!! ちまちま更新ですが、ちょっとずつ書いていこうと思います！ 頑張りますので、読んでいただけると嬉しいです！(* ´ ▽ ` *) (2022年3月16日 19時) (レス) @page32 id: 7ddf859fc8 (このIDを非表示/違反報告)
きざみん - 続きが気になります！更新頑張って下さい！ (2022年1月23日 10時) (レス) @page31 id: 9835f2cbf2 (このIDを非表示/違反報告)
媛乃ミカ(プロフ) - ラキさん» コメントありがとうございます!! 更新が遅くて申し訳ありません…m(_ _)m ちびちび更新ですが、これからも読んでくださると幸いです！(*＾▽＾*) (2021年6月2日 4時) (レス) id: 7ddf859fc8 (このIDを非表示/違反報告)
ラキ - 続きがすごく気になります！これから頑張ってください！応援してます！ (2021年5月10日 9時) (レス) id: fd6767c807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：媛乃ミカ | 作成日時：2019年4月14日 1時
