【七種茨】Hug (ページ13)

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スマホページ13

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日和坊っちゃまにEden全員の護衛の任務を受けてから、予定を把握するために茨様と連絡先を交換することになった。

...だがスマホは日常で使わないもので、いまいちよく分からない。

｢えっと...？｣

｢Aは機械類ダメなんだね...｣

｢いえ！お言葉ですが、銃の分解や組立などは出来る方だと自負しております！｣

｢うーん、電子機器って言えばよかったね！｣

日和坊っちゃまにスマホの使い方を教えてもらってるが今まで受けてきた教育の中で1番苦手かもしれない。

茨様はこれだけでなく、パソコンも使えると
...そこは仕方ないから負けを認めざるを得ない。

｢これではまた日和坊っちゃまにご迷惑を、｣

｢迷惑なんて思ってないね。そんなこと言って逃げようとする前に覚えようとしてほしいね！｣

｢別に逃げようだなんて｣

｢目が泳ぎすぎてるね｣

まったく...と言って日和坊っちゃまは私の頭を撫でた。

昔から撫でられるのは好きだ、
温かいお日様みたいな手が優しく触れてくれる

そのまま手が頬に移動し、むにっと摘まれた

｢でも、たまにはそんなわがままも可愛いものだね｣

｢可愛くないでふ｣

｢あっはは！喋りづらそうだね！｣

｢誰のへいでふか｣

日和坊っちゃまの部屋の中ではこんな風に少し気を抜けるから楽しいと思える。

これがほんとに楽しいという感情なのかわからないけど、この人の笑顔が私の生きる道標なのだ。