【七種茨】Hug3 (ページ14)

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愛おしすぎて、ページ14

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｢おやすみなさい。｣

ほぼ一瞬で魔法にかかったように寝てしまったA。
ブランケットに包まれ、規則正しい呼吸をしている

まさかと思ったが想いが通じるなんて。
昨夜はつい愛おしさが溢れてしまい、沢山抱き締めて何度もキスをしてしまった。

自分こんな人間だったのか、と少しショックも受けたが止められることはできなかった

寧ろそこの段階で止まったことに対しては褒めてやりたいくらい。

…きっと、その後でしょう。眠れなくなったのは。
お詫びとして寝ている間に彼女の仕事を終わらせてしまおう

｢いば、ら…いかないで｣

｢っ｣

その場を離れようとすれば、目を瞑りながらも手を動かして自分を探していた。

……なんでそんなに可愛いんだ。

グッと堪えてAの手を握ればふにゃと頬が緩んだ。
少し悔しくて空いているの手で頬をつつく

昨日も思ったけど、頬柔らかくて気持ちいいな
迷惑そうに眉間にシワが寄るのも可愛らしい。

｢A、好きですよ。｣

愛したことも、愛されたこともなかった自分にこんな感情を抱かせてくれたA。

ため息をつくと幸せが逃げるなんていうが、今は幸せが溢れて勝手にでてしまうくらいだ

……仕事はもう少し後で。
今はこのまま、眠る彼女の傍にいたい。