仮眠も大事 ページ13
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Eve、Adam、Edenでの撮影が終わったが、自分はまだ打ち合わせがあったため、Edenの皆様より遅い終わりとなった。
怒られることが分かっているからか、重い足取りで副所長室へ向かう。
刺激的な毎日はあっという間に一日が終わってしまってなんだか少し寂しい気持ちになる、
窓の外は既に薄暗くなり始めていた。
｢失礼します〜｣
｢……返事をしてから開けていただいても？随分と遠慮がなくなりましたね。｣
｢茨なら許してくれると思いまして、違いました？｣
｢ずるい言い方しますね。まぁそれはいいとして。こちらへお掛けください｣
黒い大きめな椅子から立ち上がり私をソファへ誘導した
高そうなソファは体重を優しく支える。
茨はスッと目を蛇のように細め、私を見た
｢昨日、眠れませんでした？｣
｢う…はい。｣
｢Aが寝ずにずっと唸ってたのは聞こえてましたが、元々一緒に寝たいと申し出たのはAですよね？｣
｢はい……｣
｢それが仕事に支障をきたしていること。わかりますか？｣
｢も、申し訳ございません、｣
｢なので｣
蛇に睨まれたように動けなくなった私の肩にそっと手を乗せ、そのまま優しくソファへ押し倒した。
サラ、と臙脂色の髪の毛が落ちてくる。
あぶな、茨でなければカウンターするところだった…
そんなことを考えていれば、上から見下ろす茨に小さくキスを落とされる。
｢茨？｣
｢少しでも寝ていてください。｣
｢わ、｣
細いけど長くて綺麗な手が私の目に被さる。
茨の整った顔が見えなくなってしまった、
暗くなった視界は夜を連想し、たちまち睡魔が襲ってきた
茨の香りに包まれて、手から伝わってくる温もりが心地良い。
気がつけばそのまま意識を手放していた。
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作者名：はなちゃ | 作成日時：2022年10月12日 18時
