ただの友人2 ページ19
.
いつの間にか時計の針は19時を過ぎていた。
水族館ではイルカのショーもあったり、餌やり、触れ合いなどイベントが多く気づけば空には月と星が輝いていた。
夏なら、まだ明るいのに。
気温も下がり服を着ているのに肌寒い。
「次はどこいこか」
「はは、もう次の話?」
「はよ決めときたいんや」
「なんで?」
「…Aはんに会えるっち思うと頑張れるから」
ん〜、、ずるい
さすがアイドルその笑みは私の顔面を崩壊させてしまう。
頬を赤く染めて恥ずかしそうに視線を逸らした。
何それ可愛い。
「帰りたくないっち言ってしまうとAはんを困らせるのはわかってるんやけど、」
「うん」
「バイバイするの、寂しいわぁ」
「う〜、可愛い、」
仔犬のようにシュンとしてしまうこはきゅん
思わず心の声が漏れてしまった。
もうきっとただのアイドルとファンの関係は続けられない。
「こはきゅん。短い期間のお友達始めよ」
「短い期間のお友達?」
「そ。次会う時まで」
遠回しに言い過ぎてこはきゅんは頭にはてなマークを浮かばせていた。
年の差なんて関係ないのだ。
落ちてしまった恋は戻せない。
君が好きだ。
80人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はなちゃ | 作成日時:2021年6月26日 21時