16.華がない私の球根はまだ小さいと言う話 ページ17
「そう言えば、隣の方は・・・なんて言う名前ですか?」
『初めまして、十番隊隊員の藤村Aと申します。
アナタ様の事は存じております雛森副隊長』
雛森副隊長に精一杯の微笑みを向ける
「そうなんだ!シロちゃんのところの隊員の藤村さんかぁ。
私のことは"桃"とか"雛森さん"って呼んでくれて良いよ?」
『ありがとうございます、ではお言葉に甘えて私用の際は雛森さんと呼ばせていただきます。』
「ふふっ、真面目な人だね」
「自己紹介もそのくらいにして、ほら。行きましょ?
並ばなきゃ食べれない甘味もあるんだから!」
「今日は甘味食べまくりましょう乱菊さん!」
「おー!」
2人は張り切りながらスタスタと前を歩く。
その2人を見失わないようについて行く私と隊長
それにしても張り切ってるなぁ・・・
『日番谷隊長は、甘味とか、お好きですか・・・?』
「嫌いだな」
『え、じゃあ甘味巡りなんてどうしてです?』
「・・・仕方ねぇだろ、アイツが引っ張って無理やり連れて来られたんだから」
なんて、本当に嫌だったら雛森さんが目を離した隙に逃げればいいのに。
でも逃げないってことはそれほど嫌じゃないってことなんだろうな
『あはは・・・隊長も大変ですね。でも、本当は嫌じゃないんじゃないですか?』
「アホか。そんなことあるわけねぇだろ」
『ホントですか?隊長と雛森さんは幼馴染だと小耳にはさんだんですが。もしかするともしかするんじゃ・・・』
「だから。するワケねぇ!」
『・・・・はぁ、どうだか・・・』
「何ムキになって疑ってんだよ・・・」
隊長は眉間にしわを寄せ、顔を逸らした
『すみません。隊長にとってはどうでも良いことでしたね』
なんてこと聞いてんだ私。
隊長の心にズカズカ入り込むようなことして・・・
「・・・別に、どうでも良いことじゃねぇけどな」
ぽつりと呟かれた言葉は、私の耳には届くことはなかった
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白銀水龍(プロフ) - 更新履歴がありません! (2019年4月12日 6時) (レス) id: e63f949200 (このIDを非表示/違反報告)
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