12.華がない私に華を付ける話 ページ12
非番の日
九ノ刻 待ち合わせ場所、到着
少し早く着たハズなのに副隊長はそこに居た
『松本副隊長!すみません、お待たせしました!』
部下の私が副隊長を待たせていたなんて・・・。
「あぁ、いいのよ?楽しみで来ちゃっただけだから」
副隊長は怒るどころか。ふふ、と楽しそうに笑みを浮かべていた
普通なら怒られていたところだけど・・・セーフ?
「さ、行きましょ!」
楽し気な副隊長に手を引かれ
呉服屋が集まる通りへと移動した
「まずは・・・小物からね、藤村は今のところブレスレットだけだし。
頭にも特徴的な小物とか付けると印象も違っていいと思うのよ」
『そういうものなんでしょうか?』
「うん、そういうもの!あ、これなんて似合うんじゃない?」
手に取ったものは藤の花の簪
舞妓が付けるようにハデで大きな簪だ
『そう、ですね・・・ちょっとハデすぎるかと・・・』
「んーまぁ、そうかもね」
うーん、としばらく簪を眺めながら考えていると
副隊長が一つの簪を手に取った
「これなんかどう?シンプルだし、ハデじゃないと思うのよね」
私の手に置かれたそれは、可愛らしいキキョウの花が付いた簪だった
可愛い・・・でも、これ、私に似合うかな・・・
少し不安に思っても、心のどこかではこれが良いって言ってて
試しに付けてみると、少しだけ見た目が変わった様な気がした
『あ、あの!これにします。これが良いです』
「確かに良く似合ってるし良いわね!」
店屋の店主に環を渡し、店を後にした
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白銀水龍(プロフ) - 更新履歴がありません! (2019年4月12日 6時) (レス) id: e63f949200 (このIDを非表示/違反報告)
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