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10.可愛い女の子(2) ページ11

釘崎side


ようやく東京に来たってゆーのに…


「俺、虎杖悠仁。仙台から」
芋くさいやつ

「伏黒恵」
無愛想なやつ

「はぁ〜い」
こいつは会ったことあるけど、目隠ししてるし変人



私って環境に恵まれないのかしら…はーぁ。


で…あと一人は、、





『羽衣Aよ。みんなの副担任。よろしくね』



「…っ!やっば!女神!!」



めっちゃ美人!!
東京レベル高ーっ!



『そ、それはどうも…野薔薇ちゃん』



私の名前を呼んでニコッとしたよこの人!!
破壊力半端ねぇ!!
沙織ちゃん、私東京きて良かったよ!!







「じゃあみんな揃ったし、行っちゃう?…東京観光」


パァァァア

そんな提案をするなんていい奴じゃん目隠し先生も!!


「TDLに行きたい!」

「俺中華街!」


『野薔薇ちゃん…』


五条先生にイモ野郎と詰め寄ってたら、A先生から声をかけられた。先生とスプラッシュするやつとか、クマさんのハチミツ食べ放題とか、お化けのマンションなんかなってみたいなー!なんてこの一瞬で妄想までしちゃったじゃん。


『残念だけど、多分行き先は決まってるんじゃないかしら』


「そう!行き先は六本木!」


なんだ六本木かぁ…六本木…六本木ッ!!
何があるか知らないけど有名な所!!!


隣を見れば虎杖も同じような事を考えていたらしく、二人で喜び合った。



ふと先生達を見れば、Aさんは少し眉を下げて笑っていた。












六本木って言ってたのに…キラキラしてる所だと思ったのに…


「いますね、呪い」

目の前には古びた廃ビル。中からは嫌な気配が漂っている。


「「嘘つきーー!!」」

『ごめんね野薔薇ちゃん。TDLはまた今度行きましょ?』

「なに。Aさんって本当に女神なの?」

『?』


思わず抱きつきたくなる衝動を抑える。


「やっぱ墓とかって出やすいの?」


その横では虎杖が何やら説明を受けている内容を聞いて思わず聞いてしまった。


「ちょっと待って、コイツそんなことも知らないの?」


返ってきた答えはとんでもない内容だった。

"特級呪物を飲み込んだ"

無理無理無理無理!


「きっしょ!!ありえない!!衛生観念キモすぎ!!」



「はいはい、そこまでにして、悠二と野薔薇の2人で建物内の呪いを祓ってきてくれるかな?ま、実地試験みたいなもんだね」



試されるのは気分良くないけど、やってやろうじゃんか!



私と虎杖は廃ビルへと足を踏み入れた。

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作者名:yoku | 作成日時:2022年6月26日 16時

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