嘘だらけの恋でした。【赤司征十郎】

8.影に咲く花 ページ9

体育館に落ちている花弁
次々と舞ってくる。

それと、同時にお前を連れて来た..







･




黒子「赤司くん 少し良いですか？」





赤司「どうした？」






黒子「星野さん..星野Aさんのことです」








.







さすがに、ここではということで俺たちは場所を変えた。
先に発したのは黒子
単刀直入に




黒子「Aさんの事どう思っているんですか？」





どうしてそんな事を聞くのだろうか..もしかして黒子は好きなのか？





黒子「好きですか？」





どんどん浴びせてくる言葉





赤司「どうしたんだいきなり..」





黒子「時間が無いんです..もう、時間が」





時間？..Aと時間がどう関係あるというのだろうか
何のことだ..黒子は俺に何を伝えようとしている。





黒子「桜が散る前に..伝えてください。何でも良い 何かを彼女の記憶に残るような事を..
後悔しない言葉を..」





待ってくれ..黒子
桜が散る前？Aに何の関係がある？何故お前があいつのためにそんなに必死になる。




赤司「説明してくれないか..Aが何だ？」





黒子「..僕が言えることは ただ、桜が散る前には季節が変わる前に..

.


春が終わってからじゃ遅いんです..」








.



最後まで黒子は何も言わなかった。
ただ春、桜とそう言った。


外を眺めるとまだまだ桜が綺麗に咲いている。
心にとても安心感を得た。




.




俺は意気地無しだ。



.



あの時、黒子に言われた瞬間 逃げ現実から背け




まだ、大丈夫と暗示ていたかった。






.








大丈夫..まだ始まったばかりだから。








紫原「嘘つきA」





影に咲く花

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