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「こっこいつがどうなってもいいのか?!」
声が聞こえ振り向くとAを後ろから羽交い締めにし、ナイフを突きつけている。
意識はないらしくだらりと男にもたれかかっているA。
すぐにでも引き離したい衝動に駆られたが、今飛び出したらAがどうなるかわからない。
「ぐっっ」
どうするか迷っていたら横から腹を殴られた。
「こんのやろう...」
殴り返そうとすると
いいのー?とナイフをAの首に近づける。
倒れていた奴らも起きてきて、殴られるままになってしまった。
くっそ...
後でこいつら俺に復讐されるとか考えてねぇのか...
ガッ
っ頭殴りやがった...
意識が朦朧とする中で、視界の端にAを捉えた。
目は開いていたが光はなく、虚ろだ。
ぼんやりと目の前の俺を見ていたが、不意にAの目から涙が溢れた。
「み...つ...は.....し..」
罪悪感が押し寄せる。
俺が心配させてどうすんだよ。
昨日決めたのに。
昨日決めたことなのに。
そんな簡単なことでさえ俺はできねぇんだ。
でも、俺がダメになるまでそれはやめねぇ。
決めたからな。
「でぇ...じょぶだから...ねてろよ...」
お前を守ってやるって。
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日向夏(プロフ) - 教えてくださってありがとうございますm(_ _)m (2019年3月22日 16時) (レス) id: fe3d80a53c (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年3月22日 15時) (レス) id: 2c87b61af5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日向夏 | 作成日時:2019年3月22日 15時