俺はアーヤの心の友だから。

memory３６　翼side ページ39

彩「じゃあ、もう心の友じゃないの？」

うっ。

息を呑んだ。

俺たちは付き合っていて、心の友より上。

無くてもいいんじゃないかと思ってたところだった。

アーヤを見ると、もう、泣きそうだった。

何か言わないと…。

もう、泣かせないって誓ったはずだ！

翼「そう、だね。心の友、だよ？」

手に汗をかきすぎて、苦しすぎて、途切れ途切れの声になる。

それでいっそう泣きそうになった、アーヤ。

彩「そう。ならいいけど…。私、これからも翼と心の友でもいたい、な…。」

少し苦しかった。

せっかく両想いになれたというのに、心の友という恋愛対象じゃない空間に戻るなんて…。

なんか、嫌だ。

翼「考えとく。」

そう言い、

翼「じゃ、ね。」

俺は去った。

逃げだ、こんなの。

恥だ…。

前に戻ってるじゃないか…。

明日は修了式。

二年生の幕を閉じるとき。

その日に、ちゃんと伝えよう！









アーヤに！！

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