俺はアーヤの心の友だから。

memory２０　七鬼side ページ22

七鬼side

翼「七鬼に話がある。」
は？俺？
俺、なんもしてないよ。
その時も俺、いなかったし。
接点がなくね？
翼「来い。お前に確認があんの。」
確認？
俺が知ってる範囲なら、いいけど。
俺がついてくと、美門は近くの席に座った。
俺も座り、美門が口を切る。
翼「お前、アーヤについて、なんか言われてないの？」
え？？？？
なにそれ。
翼「言われてないみたいだな。さっき、武田と話してたの、アーヤのことなんだ。」
ん、想像すればわかるけど、俺に言う？
忍「ん…。アーヤがどうしたの？」
翼「俺…思ったんだけどさ。お前昨日、しかも9月22日は毎年、何が何でもガッコに来るよな。」
ぐっ！！
知ってんのか、美門も…アーヤの過去を。
いや、知ろうとしてるのか？
だったら教えてやりたい。
あいつは…美門が必要だ。
でも…アーヤに言わないでって言われたんだよな。
いや、でも…アーヤは美門が好きなんだって言ってた。
だから、いつか言うはず。
俺から言っていいのか。
アーヤと俺は親友の仲。
美門とアーヤとの関係とは違って、相談係みたいな？
うーん。
これは言っていいのか、悪いのか…。
俺が迷ってるとき、美門の嬉しそうな声が聞こえた。
翼「よかった。お前、意外に口かたいのな。」
え？
俺がバッと顔を上げると、美門の顔はマジというか、すごく真剣な顔つきだった。
翼「さぁ、七鬼。話してもらおうか。これは、アーヤのためだ！！！」
うわ、こいつマジだ…！！！！

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