15:A bit stupid nuna ページ44
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ユンがうざい。
嫁入り前の女がどうとか
なんでいつも恥を晒すんだとか
フニひょんの立場を考えろとか
さっきからずっと、隣でうんたらかんたら。
それが癇に障ってイライライライラ。
私の弟は昔から話が長い。
正直ジュンギさんの話なんて片手間で
片手間と言うか
声量おばけの声が私の耳を塞いでる。
よく動くその口をどう閉ざしてやろうか
アヤに鎮められても、そればかりを考えてた。
の、だけれど...
「Aちゃん、送ってこうか?」
「大丈夫ですよ。俺が運転して帰るんで。」
席を立ったアヤの代わりにフニが座ったら
口煩い弟の説教がようやく停止して
「え、待って...
ねーちゃんの好きな人ってもしかして...」
「フニじゃないの?」
「ジヌちゃんちょっと黙ってて。」
ようやくユンの口から別の話題が出たと思ったら
今度はジヌちゃんの口を閉ざすことに忙しくなって
「ジュンギ〜!」
「あ、ヘギョさんだ。
あの美人、うちの奥さんなんだ。」
最後に登場した真打。それはそれは驚いた。
驚き過ぎてフリーズしちゃった私を心配するアヤの声はちゃんと届いてるし、ユンはあとでとっちめてやるって、固まっててもしっかり心に決めたけど
ジュンギさんが結婚してた
ことより、フニが無事だった。
その方がずっと嬉しい自分に、何より驚いてる。
その事実が驚愕で、思考が停止したみたい。
「Aヌナ、大丈夫?」
「あーーーーうん、だいじょぶ... 」
隣にフニが居る時、必ず発動するこの感覚。
私、フニにドキドキすることに慣れてしまってた。
もうずっと前から、いつだってそうだったのに
恋=失う。この構図が出来てしまったのは
何度も間違った道ばかり選んできた自分のせい。
だけど、この感覚の名前を思い出したら
いつだって私を想ってくれるフニにも気付けて
そっか。だからダメだったんだね。
まったくフニもフニだよ。
既婚者だって言えば、話は早かったじゃん。
まったく。フニのバカやろう。
ジャガイモのくせに。年下のくせに。
「フニ...あのさ、」
「何?お腹空いた?」
あーあ、どうしよ。
ずっと目を逸らし続けた自分の気持ちに
とうとう私は、気付いてしまったみたいだ。
「うん、お腹空いた。なんか食べて帰ろ。」
「いいねぇ。何にする?」
なのに素直になるのは、まだ抵抗がある。
何もかもわかった上でいつも通り笑ってくれるジャガイモが、輝き出したって言うのに。
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はなごん(プロフ) - さあとさん» さあとさん!お久しのぶりなのですヾ(^。^)ノWINNERちゃんのお話でしたが、読んで頂きありがとうございます*(^o^)/* また書けるかなww ふにくんのこのお話以降ずっと書けずにいますが、奇跡的に執筆の神が降臨した際はよろしくお願いします(*´□`*) (2019年9月19日 14時) (レス) id: 7f7b5ebcca (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - マイさん» あわあわヾ(・ω・`;)ノ返信が遅くなり申し訳ありません(;´д`)久しぶりの浮上にもかかわらず読破頂き嬉しいです( *´艸`)ふにちゃんの彼氏感はもう罪ですよね← (2019年9月19日 14時) (レス) id: 7f7b5ebcca (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - わぁお久しぶりです(^^)たのしかったぁ(^^)(^^)またの投稿お待ち申し上げております(^-^) (2019年9月18日 12時) (レス) id: 922fb22c2f (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - またはなごんさんの作品が読めて嬉しかったです\( Ö )/ふにちゃんに振り回されたい...... (2019年9月16日 22時) (レス) id: ef8fe776db (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - Raylaさん» 久しぶりの妄想劇場にいらして下さりありがとうございます(´∀`*)もし一途な年下くんを発見致しましたら、是非ともはなごんにもご一報下さいませ(」゜口゜)」 (2019年9月8日 21時) (レス) id: 7f7b5ebcca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はなごん | 作成日時:2019年8月31日 16時