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10:Maybe the perfect potato ページ26



違和感はあった。

でも、そん時はそんだけだった。




いつも通り、ジヌひょんのカフェで会ってたし

いつも通り、Aヌナの昼休みに乱入してたし


思い付きで誰かを励ますのも いつも通り。
みんなと一緒にテーブルを囲むのも いつも通り。


所定の位置がAヌナの隣なのも

告白してはフラれるのも

日課にしてる好きな人へのメッセージに
簡潔過ぎてポップアップ表示で事足りる返事も




何もかもが いつも通りだった。


俺とAヌナの間には

何も起こらない、が普通だから。





「ユン、それ代表に出しといて。」

「あ?あー。んーわかった。」




俺。ユン。ハル先輩。

我らがチームすっとこどっこいのリーダーがクライアントと電話してるから

それとは別件の図面を、珍しく所内でMacと向き合う代表に提出するよう頼んだのはユンで




「そういやフニひょん。うちのヌナ、最近来てないらしいけど、どっかで会ってんの?」

「俺じゃない。」




カチカチくるくるマウスを動かし
大容量のPDFを共有フォルダに送りながら

ここ最近のAヌナが、ジヌひょんのカフェに現れない理由を、誤解してるらしいけど



素っ気なく答えた通り、俺じゃない。


誰かと会ってるならそれは俺じゃないし

誰かと会ってるのかどうかも、知らない。




こんなの慣れてる。

振り向く気配のない人を好きになったんだから。


心が痛いのも凹むのも慣れた。

慣れたくはないのに、慣れてしまった。





「あれ?代表、姉の職場へ行きました?」

「そーなんだよー。
Aちゃんセンス良くてさー。」




その名前には無条件に反応する俺の耳。

思わず顔を上げたのも同じ理由。




「こないだも...行きませんでした?」

「おー。行った行った。
こないだっていうか、ほぼ毎日通ってるかな。」




送信済の図面を確認に行ったユンは
あは!っと笑う代表に笑顔を返してるけど

引きつった頬が、複雑な違和感を隠せてなくて





会社に戻ってきたジュンギ代表が、Aヌナたちの店のショップバックを持って帰って来た日のこと。


なんでだろーって

その時は、その程度の違和感だったんだ。



数週間も前のことだし

正直言うとすっかり忘れてたくらい小さな違和感が



たった今、嫌な予感に変わった。


絶対に当てたくないのに

当てていそうな自分の直感に仕事の手が止まる。




いや、でもまさか...

ありえない。そんなはずないよ。



だってジュンギさんは...

▼→←▽



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はなごん(プロフ) - さあとさん» さあとさん!お久しのぶりなのですヾ(^。^)ノWINNERちゃんのお話でしたが、読んで頂きありがとうございます*(^o^)/* また書けるかなww ふにくんのこのお話以降ずっと書けずにいますが、奇跡的に執筆の神が降臨した際はよろしくお願いします(*´□`*) (2019年9月19日 14時) (レス) id: 7f7b5ebcca (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - マイさん» あわあわヾ(・ω・`;)ノ返信が遅くなり申し訳ありません(;´д`)久しぶりの浮上にもかかわらず読破頂き嬉しいです( *´艸`)ふにちゃんの彼氏感はもう罪ですよね← (2019年9月19日 14時) (レス) id: 7f7b5ebcca (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - わぁお久しぶりです(^^)たのしかったぁ(^^)(^^)またの投稿お待ち申し上げております(^-^) (2019年9月18日 12時) (レス) id: 922fb22c2f (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - またはなごんさんの作品が読めて嬉しかったです\( Ö )/ふにちゃんに振り回されたい...... (2019年9月16日 22時) (レス) id: ef8fe776db (このIDを非表示/違反報告)
はなごん(プロフ) - Raylaさん» 久しぶりの妄想劇場にいらして下さりありがとうございます(´∀`*)もし一途な年下くんを発見致しましたら、是非ともはなごんにもご一報下さいませ(」゜口゜)」 (2019年9月8日 21時) (レス) id: 7f7b5ebcca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はなごん | 作成日時:2019年8月31日 16時

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