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たいがside



Aはいったいどこまで鈍感なんだろう






学校で女の子達が寄ってくるのを避けるためにそばにいるだけの関係だったら、






家でこんなふうにご飯作って一緒に食べるわけないじゃん。






ちっちゃい頃からの幼馴染みだから一緒にいることが当たり前になってるのか?






それにしても、もう少し男として見てほしいんだけど…








でも、俺がもし、Aに対して本気だって分かったら、Aはきっと俺から離れてく……




今の関係はきっと全部崩れる…






Aは俺のことを男として見てないから、俺もAを女として見てることを隠さなきゃいけない。







だから常にAのことが大好きで溺愛してるのをAには“冗談でやってる”ように見えるように演じなきゃいけない。





学校の人たちは俺がAのことを溺愛してると思ってくれてるけど、肝心なAは、思うどころか、気づいてさえくれてない。




俺、どんだけ冗談多いんだって話でしょ。


演技も上手すぎでしょ……





まぁ、Aに気づかれちゃいけないんだけどさ。


少しくらいさ、もしかして…とかって思ってくれても良くない?







きっとAは、幼馴染みをちょっと助けてるぐらいにしか思ってないんだ。







Aはまっすぐで優しいから。








まぁ、その優しさがなかなか残酷なときもあるんだけど……








気づいたら、学校でも家でもAと一緒にいるときの自分は楽しいようで苦しかった。









俺が好きなのはちっちゃい頃からずっとAなのに、、、








今すぐにでも本気だ!って言いたいのに。









幼馴染みなんかで出会わなければよかったな。






そうすれば、好きな人って意識してもらえたかもしれないのに。







そばにいることが当たり前の関係なんてツラいだけなんだよ…







いつか、、、そばいることを許されてるこの関係をも自分で壊してしまうかもしれない。







“好き”




その一言が言えない…








誰よりも君が近すぎて、、、、、

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設定タグ:溺愛 , 幼なじみ , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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作者名:さだな | 作成日時:2017年8月19日 2時

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