138 秘宝 一瞬の憩い ページ4
ホグワーツへの急行列車に乗る際、Aはアメリア、もといアストリアが居ない事に少なからず落胆していた。
「A。」
ポンと肩を叩かれて振り返った先には、ネビルが立っていた。
いつの間にか超されている背丈と男らしいネビルにAは微笑んだ。
「久しぶりね、ネビル。
貴方随分背が伸びたみたい。」
「ええっ今更？
おかしいな、四年生のときにはもう抜いていた筈だけど＿＿」
「冗談よ。」
Aの相変わらずの口調にネビルはあっけにとられたが、それもそうだねと笑ってなんの躊躇も無くAの荷物を持ち上げた。
「ネビル？」
「いや…だってほら僕は君より大きいから。」
下手くそな言い訳にAは苦笑したが、別段悪い気がしないと思いながらネビルの隣に並んで、一緒のコンパートメントに入った。
そこからは他愛無い話しをしていた。
DAの事、ハリー達のこと、スネイプが校長の座に着いたこと、そうかと思えば、昔話など諸々。
こうして振り返ると、色々あった学校生活が、今学期で終わりかと思うと、Aは懐かしいなとしみじみとしていた。
するとネビルが唐突にAに尋ねた。
「ねえAは此処を出たらどうしたいの？」
「さあ…どうなるのかしら…
折角O.W.L.試験を合格したのだから、次のN.E.W.T試験に合格までしたいとしか考えてなかったわ。」
「君ならなんでもできるよ、きっと。」
「本当？」
「勿論、僕は君程の腕前があったら両親みたいに闇祓いになりたかったんだ〜」
「あらネビルは闇祓い志望なの？」
「まさか？！
あくまでもAの腕前があったらの話さ。」
ぽりぽりと頭をかくネビルに、実は闇祓いになれるように、しこたま修行させられたんだよねと、Aは心の中で突っ込んだ。
「僕はそこまで成績良くないし…その僕はどっちかっていうと…」
辺りの目を気にするようにうろうろした後、ネビルはAの耳元にそっと囁いた。
「僕…そのホグワーツで働きたいんだ…」
「へえ、それはとても素敵ね＿＿」
Aは心底驚いたようにネビルを見つめた。
ネビルは頬をかいて照れた様な表情の後、焦ったように、
勿論チャンスがあればねっ、と付け足したがAは別に気にしなかった。
彼ならなれそうな気がすると、Aは根拠はなかったもの思っていた。
それはきっと、どこかソレくらい頼りになりそうなネビルだ、Aが確信を持っていたからかもしれない。
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アサノ(プロフ) - ゆずさん» 出てくる人間の性格は結構こだわっているので、嬉しいです^ - ^楽しみして貰えるとは、ありがとうございます(^^) (2017年9月18日 20時) (
レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 次回も楽しみにしてます！内容や登場人物が薄っぺらくなく、とても読み応えがあって面白いです！これからも頑張ってください！ (2017年9月18日 19時) (レス) id: 8be8c5e4d7 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - みゆきさん» 嬉しいお言葉、ありがとうございます！最後までお付き合いして頂けると嬉しいです^ - ^ (2017年9月17日 20時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 完全オリジナルのストーリー面白いです！すごく読みごたえがあります!!これからも頑張ってください(*´-`) (2017年9月17日 18時) (レス) id: 27fb89c1db (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - はなさん» ありがとうございます^ - ^楽しみしていただけると励みになります。こちらこそ宜しくお願いします(^^) (2017年9月16日 23時) (レス) id: 7b2f68b578 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年9月16日 13時
