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「私がみんなを守っていたのではない。
私はいつだって、みんなに守られていたんだ！！！
A！！貴様の意思は受け取った。
思い知るがいい！！これがフェアリーテイルだ！！！」
振りかぶった剣は確かにアズマを捉えた。
一撃で捕らえたエルザは、妖刀をしまい、そしてぐらりとその体を倒した。
「エルザ！！1」
Aは落ちてくるエルザを間一髪のところで受け止めた。
「エルザ、無事なのね。」
「ああ＿＿A、ありがとう…
お前は私にも、妖精の審判をかけていたんだな。」
緩やかに光を帯びるエルザの体に、Aは苦笑した。
元から強大な魔力を受け止められるとわかっていて、一回しか使えない技を、Aはエルザにも使った。
天狼島に生えている天狼樹には、魔力を吸いこむのか、それとも加護を与えるのか。
エルザにはアズマに勝てるのか否か、フェアリーテイルの全ての祈りを、絆を受け止められるのか。
すべては賭けだった。
だがAの目論見は計画通りに成功した。
「…審判は降った。
私たちの全面勝利よ、アズマ。」
Aは落ちたアズマに向かってそう告げた。
アズマは黙って涙を流した。
「そうか…初めから天狼樹がエルザに加護を与えると確信した上で、審判をしていたのか。
エルザ・スカーレットに至っては絶大的な信頼を持った上での審判。
ったく、とんだギャンブラーだな。」
ニヤリと笑った男に、Aは冷静に答えた。
「計算じゃないわ、それに賭け事でもない。
私は初めからこの天狼島全体にアーカイブの通信が届くようにしていた。
島中から聞こえていたわ。
私たち、フェアリーテイルを加護する声が、大地が、大樹が、水が、空気が、その全てが私たちを守ろうとしていてくれた。
貴方は、強さにこだわった末に、なにを手に入れたのかしらね？」
Aの問いかけに、アズマはぐっと涙を拭った。
そして彼の姿は大樹へと変わっていった。
「アズマ！！」
「エルザ、だめよ近寄っては、あんな風になってしまったら最後、触れてしまったら私たちも同化してしまう。」
戦った相手への情けなのか、焦ったエルザを冷静に止めるA。
アズマは最後の意識を振り絞って尋ねた。
「…この審判に負けた悪魔の心臓はどうなる…」
「ここにいる限り、使い込んだ魔力の分だけ、私たちフェアリーテイルに還元される。
早く立ち退くことね。」
そう言って皮肉にも大地に埋もれたアズマを、Aは黙って見届けるだけだった。
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» 今度、そちらのコメントの方にお邪魔しますね。いつもありがとうございます。 (2020年1月5日 13時) (
レス) id: 2c5d1feb72 (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» すみません、紅蓮の起死少しずつ読んでいますが、まだコメントに残せていなくて申し訳ないです。世界観が細かくていいですよね。コナンシリーズも今度みたいと思います。実はあんまりROM専じゃないというのもあって、読むスピードが壊滅的に弱いんですよね。 (2020年1月5日 13時) (レス) id: 2c5d1feb72 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - お忙しいかと思いますが、もし宜しければ一度見て行って下さい。紅蓮の起死が題名になっている筈なので。最近、またコナンシリーズを再度投稿しています。原作の方で灰原の正体が世良真澄に見抜かれているお話がありました。意外に、世良真澄は個人的に好きです。 (2020年1月5日 0時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 成る程。キャラの口調はキャラの特徴ですからね。私の場合は出来るだけマンガを参考にさせて貰って書いています。コナンの場合は大まかなストーリーをなぞりながら。あの、お話がずれるますが、以前こちらの状態で没にしていたオリ作の小説を投稿し始めました。 (2020年1月5日 0時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» キャラの口調とか、大まかなストーリーの流れを外さないように、一応アニメを見ながら描いています。アニメを見ながら、主人公ならこうしそうだなと妄想して、それから文章に起こしています。説明臭くなるのは、私の努力不足ですね、もっとがんばります。 (2020年1月4日 16時) (レス) id: 2c5d1feb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イライザ | 作者ホームページ：
作成日時：2020年1月1日 12時
