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「正確なことは言えないけれど、何か地面の底から感じるの。
ここに流れている凄まじい魔力とは違う何か別のものを…」
「この天狼島は、フェアリーテイルの紋章をえているものには、加護を与えているようね。
まって…アルの言う通りだわ、誰かが不正にアクセスしている。」
「っ、」
アルが息を飲んだ瞬間、ばちばちっとなにかが派手な音を立てた。
瞬間、アーカイブに移ったのは、島に散った仲間達の無残な姿だった。
ボロボロになったリサーナや、ミラ、傷だらけになったメストやリリー、シャルル、他にも多数見られたが、いずれも視点が俯瞰的にとっていることが気になった。
「なにかしら、このアングル。
まるで上から見ているような…」
Aが疑問に思っていた時だった。
「聞こえているか、アーカイブを操るものよ。」
響いたその声は酷く挑戦的で人を不愉快にさせる言葉だった。
「…貴方ね、このアーカイブをジャックしたものは。」
「ああ。俺は、大樹のアークを司るアズマだ。」
「___アズマ。グリモアハートの煉獄の七眷属の一人ね。
わざわざここを乗っ取っとるなんてになにを考えいているのかしらね。」
「違うな…俺が先に入ったのをお前が邪魔をしたのがよくない。
ちなみに、お前の居場所はすでに把握している。」
そうジャックされた音の向こう側から、爆発音が響いた。
Aはニヤリと笑った。
「…バカね。そう簡単に逆探知させるわけないでしょう。
トラップよ!」
Aは言った瞬間、アーカイブを閉じた。
「ちょっと!A!!
そんなことしたら!」
焦るアルにAは笑顔で答えた。
「アーカイブへの接続はすでに完了しているし、あの画像が島中にある大樹から流れているものだってことはわかってるわ。
私は自分の体内にまだアーカイブを接続しているから、あいつが繋げきてきた島全体の様子は随時私の中で更新される。
そして私は意図的にあいつに追わせる。
みんなとアーカイブに繋げられた画像を共有することはできなくなったけど…
まだ念話が残っているわ…それに、アルが言っていた地の底から感じられる何か別なもの、の正体を突き止めないと。
あいつらの目的がゼレフを奪うことなら、私ができるのはそれを阻止すること。」
「アーカイブから更新される情報に気を配り、
意図的にアズマに追われながら、
ジャックされた原因を探りつつ、
ゼレフ奪還の阻止を狙うって…正気なの?」
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イライザ(プロフ) - ベルモットさん» 今度、そちらのコメントの方にお邪魔しますね。いつもありがとうございます。 (2020年1月5日 13時) (レス) id: 2c5d1feb72 (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» すみません、紅蓮の起死少しずつ読んでいますが、まだコメントに残せていなくて申し訳ないです。世界観が細かくていいですよね。コナンシリーズも今度みたいと思います。実はあんまりROM専じゃないというのもあって、読むスピードが壊滅的に弱いんですよね。 (2020年1月5日 13時) (レス) id: 2c5d1feb72 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - お忙しいかと思いますが、もし宜しければ一度見て行って下さい。紅蓮の起死が題名になっている筈なので。最近、またコナンシリーズを再度投稿しています。原作の方で灰原の正体が世良真澄に見抜かれているお話がありました。意外に、世良真澄は個人的に好きです。 (2020年1月5日 0時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 成る程。キャラの口調はキャラの特徴ですからね。私の場合は出来るだけマンガを参考にさせて貰って書いています。コナンの場合は大まかなストーリーをなぞりながら。あの、お話がずれるますが、以前こちらの状態で没にしていたオリ作の小説を投稿し始めました。 (2020年1月5日 0時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
イライザ(プロフ) - ベルモットさん» キャラの口調とか、大まかなストーリーの流れを外さないように、一応アニメを見ながら描いています。アニメを見ながら、主人公ならこうしそうだなと妄想して、それから文章に起こしています。説明臭くなるのは、私の努力不足ですね、もっとがんばります。 (2020年1月4日 16時) (レス) id: 2c5d1feb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イライザ | 作者ホームページ:
作成日時:2020年1月1日 12時