99 アズカバン ページ6
一年生の頃より伸びた身長に、夏服らしく肌を覗かせた綺麗な白いワンピース。
帽子の隙間からのぞくアッシュブロンドの髪は、ぴょんぴょんと跳ねていて、飾らない彼女の性格からすればちょっとした幼ささえ伺える。
Aが帽子の狭間から睨みつける度に窓辺の向うにすっこむ隣人の顔。
「よくこんな所で生活出来るわね。」
ともっともらしい文句にハリーが吹きそうになったのは言うまでもない。
それから近くの土手を歩いたり、町にぶらりとよって買い物をしたり、デートとはほど遠いコースだったがAは満足していた。
そしてどうしてここに来たの？というもっともらしい疑問に、暇だったからと返すA。
ブランコだけが残された寂れた公園に寄った二人は、足を休めた。
「…マグル界って本当に色々ね。」
「それってどういう意味？」
「ああ実はこの間駅の方に行って来たのよ、ロンドンのね。」
えっと目を見開いた彼は当然驚いた。
事情こそ詳しく知らないが、今は脱走中の凶悪犯が居るはずだ。
そんなロンドンにうろつくなんて、と思っている事が全部顔に出ていたのだろう。
ふっと笑ったAは気にしないでとひと言告げて、からんと音を鳴らしてブランコから降りた。
「今日は貴方に話が遭って来たの。」
と今まではぐらかして来た真意を、いきなりぶっ込んだ。
暇だからやって来た、そう言っていたはずなのに、とハリーの思っている事が逐一顔に出ていてAは愉快で溜らなかった。
「もう、顔で返事しないで。
まあひと言で言うと、私の両親が貴方のマントを狙っているのよ。」
と、まさかの返事にハリーは更に混乱した。
Aの両親というとあの一年生のクリスマスの事しか思い出せない、しかも端から見るにAの事は大切にしているように見えていたからだ。
「どういうこと？どうして僕のマントを？」
「さあ、それはまだ分からないけれど、私としては自分の親が友達に対して何か事を起こすのは嫌なの。
だから、」
と続けたAはスッと近寄ってブランコに腰掛けたままのハリーにかがみ込んで、その緑色の瞳を覗き見た。
「何か怪しいと思った時は直ぐに教えて頂戴。」
ひんやりとした手がハリーの横顔に添えられ、珍しくも動揺したように揺れた淡いブルーの瞳にハリーはこくんと喉を鳴らした。
「…教えたら君はどうするの？」
「さあそれは秘密。」
にこりと悪戯っ子の様に微笑む彼女に、ハリーがますます困惑したのは言うまでもない。
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アサノ(プロフ) - ああ、それでしたら、hp2018で開きますよ。分かりにくかったらすみません。 (2018年4月4日 22時) (
レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - branding and Loveという小説の全てにパスワードがかかっていて… (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - マイボードの方に来ていただければ分かりますが、どの作品でしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - アサノさんの作品でパスワードを入力しなくては見れない作品があるのですが、パスワードは教えてもらえるのでしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月28日 15時
