100 アズカバン ひそひそ話 ページ7
列車に乗り込むその寸前、Aはちらりと見知った人物を見かけた。
「…ハリー？」
呟きにも近いその言葉に振り返ったハリーは、途端表情を明るくさせた。
「A！」
尻尾を振る犬の様に駆け寄ったハリーに、Aはアレからどうだった？と尋ねる。
「あ〜実は…」
と途端表情を暗くさせたハリーは、慎重に言葉を選ぶように伝えた。
マージおばさんと言う人の事、その人に対して魔法を掛けてしまった事、そして漏れ鍋で過ごした日々の事。
そして、自分をあの凶悪犯シリウス・ブラックが狙っている事。
「…それはまた厄介ね。」
二人っきりのコンパートメントの中、顔を渋らせたAにそうだよね、とハリーは気を落とした。
Aや、ウィーズリーおじさんの話しが本当なら、自分は複数の人に狙われている事になる。
それは想像するだけで気味が悪い。
「…どうしたらいいと思う？」
素直に出て来た本音にAは困ったように肩をすくめた。
「そうね、その答えは此処を離れてからね。」
と言った瞬間、がらっと窓の掛かっていたカーテンが一掃され、ガラス一枚の向こうからは多くの同級生が。
「ええ？！」
今の今まで気がついていないらしいハリーをよそに、がらりと部屋の扉を開けた彼女。
「此処が使いたいのなら聞き耳なんか立てずに言いなさいよ、ハリー行きましょうか。」
あまりにも淡々としたやり取りにハリーは、なんだか白昼夢でも見ている様な心地になる。
だが自分を見つめている淡いブルーの瞳に嘘は無くて…、遂には急かされるようにハリーはAと共に外に出ていた。
「いいの？出て来ちゃって。」
「あんな所にずっといろっていうの？冗談じゃないわ。」
半ば怒った様な足取りの彼女は、ここにしましょう、とがらりと扉を開ける。
「へ？ここに？」
Aの肩越しに覗き込んだそこには既に先客が控えている、が乱暴に扉を開けたAにも気がつかないらしい。
「寝ているだけよ、ここなら静かに話していても何の違和感も無いし、二人っきりでもないから大丈夫でしょう。」
言うが早いがてきぱきと荷物を置き始める。
「ま、待ってよ。」
慌てて準備をするハリーはちらりと先客の男に視線を走らせた。
ぼろぼろのコートになんだか動物の臭い鞄、何もかもが怪しい男だがAは構わずその真正面に座った。
「ハリー何してるの？」
ポンポンと隣の席を叩いた彼女にハリーが、複雑そうな顔をしたのは言うまでもない。
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アサノ(プロフ) - ああ、それでしたら、hp2018で開きますよ。分かりにくかったらすみません。 (2018年4月4日 22時) (
レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - branding and Loveという小説の全てにパスワードがかかっていて… (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - マイボードの方に来ていただければ分かりますが、どの作品でしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - アサノさんの作品でパスワードを入力しなくては見れない作品があるのですが、パスワードは教えてもらえるのでしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月28日 15時
