118 アズカバン 違和感 ページ25
Aという存在がホグワーツから消えて、一ヶ月。
ホグワーツ内にはなんの変わりもなかった。
ただ、一人の少女の面影が彼らの脳裏から消えただけのこと、たったそれだけなのに、一部の生徒にはそうはいかなかった。
朝、グリフィンドールの女子寮では一つの影が動き始めた。
栗色の髪を揺らし、眠たそうな目をこじ開けたハーマイオニー・グレンジャーはばさっと着ていたネグリジェを脱ぎ捨てた。
「ほら、貴女もいい加減起きて〜」
と眠たそうな声で、隣のベッドのカーテンを遠慮なく開けはなつ。
が、そこには皺一つ乱れていない空のベッドがあるだけで、ハーマイオニーがいると思っていた”誰か“は居ない。
「…嫌だわ私ったらまだ寝ぼけているのかしら…」
大きな独り言を残し、髪をとかして談話室に繰り出した頃には、すでに親友の彼らは揃っていた。
「あれ、今日は君一人なの？」
「ハリー何言ってるんだよ、僕らが待って居たのはハーマイオニーだろ。」
ともっともらしいロナルド・ウィーズリーの台詞に、一瞬固まったハリー・ポッター。
怪訝そうに眉を寄せた彼だが…
「それもそうだな。」
と悩むことを放棄したかのようにあっけらかんとした。
朝の昼食に向かう傍ら、図ったように階段を上がってきたのは彼らの天敵、ドラコ・マルフォイだ。
「はっ、なんだか嫌な匂いがすると思えば…」
といいかけてドラコは弾かれたように彼らの周りを見渡した。
何よ、とハーマイオニーが嫌そうな声をあげても、ドラコは見向きもしない…が暫くしてはっと何かに覚めたかのようにスタスタと歩き始めた。
「アルフ先輩！」
天敵たちを置いて駆け寄ったのは、スリザリン席で盛大に席を陣取っているアルフレッド・スミスの元だ。
丁度パンを口にしようとして居たアルフは駆け寄ってきた可愛い後輩のために、その手を止めた。
「あの、彼女を知りませんか？」
「彼女？誰のことだい？」
おはようの挨拶もなしに、いきなり本題に切り出した ドラコにアルフはなんら取り乱すことなく冷静に受け止めて居た。
これが一つ上の差というものか、そうどこか痛切に感じる中、せっついて出てくる言葉を口にしようとしするが、
なぜかその続きは靄がかかったように”見えてこない“
言葉を探すように、必死に口を動かすがその仕草はさながら水が欲しい金魚のようだ。
しばらく考え込んで居たドラコだが…
「いえ、なんでもないです。」
とあっさりと引き下がった。
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アサノ(プロフ) - ああ、それでしたら、hp2018で開きますよ。分かりにくかったらすみません。 (2018年4月4日 22時) (
レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - branding and Loveという小説の全てにパスワードがかかっていて… (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - マイボードの方に来ていただければ分かりますが、どの作品でしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - アサノさんの作品でパスワードを入力しなくては見れない作品があるのですが、パスワードは教えてもらえるのでしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月28日 15時
