104 アズカバン ページ11
リーマスの睨みつけるような視線を一蹴したAは、流れてくる音楽に合わせて前に乗り出す生徒達を見つめていた。
「(面白いこと。)」
心の中でくすりと笑ったAはきゅっと軽くローブの中で杖を握った。
Aの怖いものはいろいろある。
それは両親もそうだし、油断ならないという意味では自身の祖母だってそうだ。
だがイマイチ恐怖とは結びつかない。
それにもしも違えることになっても、A自身も彼らに杖先を向けることは容赦しないだろう。
冷え切った親子関係はいまに始まった話ではない。
だからこそ、Aはアルフの依頼を条件一つで受けた。
＿＿＿条件はただ一つ、ドラコに錯乱の呪文をかけてください。
この会話も含めて。
聞いた瞬間、ドラコの目は見開かれたがアルフは至って冷静だった。
「妥当な判断だね。
彼はこの一件には関係ない、か、まあいいよ。」
と抵抗させる間も無くいとも容易く呪文をかけてしまった。
だが、そう長く考えに浸っている間も無く例の知らせが舞い込んだ。
辺りはパーティーどころの騒ぎではなく、アルフもまた招待客への対処へと忙殺された。
Aはただ1人、倒れてしまったドラコを介抱する傍ら、シリウスブラックについて調べようと方々に手紙を出した。
まず1番はアルバス・ダンブルドア、学生時代をホグワーツで過ごしたのは有名な話だ。
手紙に添えられていた彼の友人の名前を聞いた時、Aは戦慄にも似た寒気を感じた。
「(さてと、)」
自分の順番になった途端、ぞわりと寒気にも似たようなものが全身を包んだ。
真っ黒な靄が全身に立った途端、目の前のそれは信じられない人になった。
「え、あれって…」
背後で誰かの声が聞こえる中、Aは皮膚に爪が食い込む勢いで杖を握った。
目の前で揺れるプラチナブロンド、意地悪そうにつり上がった眉に、揺れることなくまっすぐこちらを見つめる灰色の瞳。
「どうしたんだよ、A。いつもの君なら余裕だろう？」
意地悪く発せられた声にAは全身が凍りついた。
「(な、なにこれ…)」
背後のざわめきもよそに、Aは指一本動かせない自分に酷く失望した。
「A、どいて。」
無理やりAとドラコ、もといボガートの間に割って入ったのは、すぐ後ろに控えていたハリーだった＿＿＿瞬間ボガートの姿は吸魂鬼に変わる。
だが背後の痛切な叫び声にも耳を貸さず、Aは終始黙りこくったままだった。
まるで時間が止まったかのように。
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アサノ(プロフ) - ああ、それでしたら、hp2018で開きますよ。分かりにくかったらすみません。 (2018年4月4日 22時) (
レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - branding and Loveという小説の全てにパスワードがかかっていて… (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - マイボードの方に来ていただければ分かりますが、どの作品でしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - アサノさんの作品でパスワードを入力しなくては見れない作品があるのですが、パスワードは教えてもらえるのでしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月28日 15時
