105 アズカバン 恐れ ページ12
この物まねボガートの一件は密かに三年生の間でも噂となった。
普段から中が良さそうに見えたAとドラコは実は複雑な関係にあるんじゃないかと、邪推して回る連中が増えたからだ。
Aはホグワーツ屈指の美形に入るし、ドラコ自体も性格さえ除けば、そこにあるのは名家の御坊ちゃまと言う肩書きと、美形に入るその面立ち。
ドラコからすればとんでもないとばっちりだが、Aは寧ろ好都合だと思った。
あの日の夜の事をドラコに言及されるのが怖かったから…というのは建前で、A自体どうしてドラコを恐れているか見当もつかなかったからだ。
「…どうしてなのかしら。」
ふと口からこぼれ落ちた言葉に、寝ようとしていたハーマイオニーが振り返った。
「A、まだ悩んでいるの？」
「え、ええ…だって私に恐れているものがあるなんて…大問題じゃない？」
と深刻そうな顔をするAを前にハーマイオニーはくすりと笑った。
「え、どうして笑うの？！」
何か面白いことでも行ったのだろうか、とAは一人不安になるがハーマイオニーが笑う原因はもっと別のところにあった。
「だってあまりにも焦ってるからつい…」
「ハーマイオニー貴女性格悪いわよ。」
「Aに言われたくないわ。」
と一刀両断したハーマイオニーは、横になっていた寝台から腰を上げて、一人ベッドに腰掛けている親友のもとに駆け寄った。
「ねえA、私貴女が怖がってるものがあって良かったなって思うの。」
「堂々と喧嘩を宣誓されるとは思わなかったわ。」
「ち、違うわよ！ただ怖いものなんてない人はこの世にはいないの。
それはきっとマグルも魔法使いも魔女も一緒だと思うわ。
だから私、Aが普通で良かったなって思ったの。」
そう真正面から説得されてはAも頷かないわけにはいかない。
確かに目の前で変身したボガートはいたわけだし、それが何になろうがAが普通の神経を持っているということが証明されたのだから、喜ばしいわけだが…
「それがまたどうしてドラコな訳？
あの人相手なら杖がなくても倒せそうな気がするわ。」
本気で不思議がるAにハーマイオニーは小さく笑った。
「そんなの簡単よ、Aがあのマルフォイのことを好きだからよ。」
「…………何ですって？」
とAの声は裏返った。
たっぷり間を持っても学年一才女である彼女のいうことに、理解が追いつかないらしい。
困惑するAをよそにハーマイオニーは小さく笑った。
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アサノ(プロフ) - ああ、それでしたら、hp2018で開きますよ。分かりにくかったらすみません。 (2018年4月4日 22時) (
レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - branding and Loveという小説の全てにパスワードがかかっていて… (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
アサノ(プロフ) - マイボードの方に来ていただければ分かりますが、どの作品でしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: 35d7b1e41a (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - アサノさんの作品でパスワードを入力しなくては見れない作品があるのですが、パスワードは教えてもらえるのでしょうか？ (2018年4月4日 21時) (レス) id: f5c10c9f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アサノ | 作者ホームページ：
作成日時：2018年3月28日 15時
