【名探偵コナン】東大生、必死だってさ。3

▽mission135 ページ41

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「話がついたところで彼奴が狙っておるモノについて説明するとしよう」






結局キッド見学をさせてもらうことになった。



赤面の人魚(ブラッシュマーメイド)についての説明を始めた鈴木相談役の話に聞き入っていると、突如展示室の入り口からがなりたてる声が聞こえた。





「おい、観覧時間は終了だ！！！関係者以外はこの部屋から退室しろ！！！！！！」





スピーカーを手に客を追い返しているのは皆さんご存知中森警部で、直接見ると客をめっちゃ威圧しててめちゃくちゃ面白い。


あんな怒鳴られ方したらいっそ笑えてくるわ。





あれ誰だ？と世良ちゃんの疑問に蘭ちゃんが答える。


警視庁捜査二課、怪盗キッド専任警部、中森銀三。



なんか………キッドからそこまで相手にされてないとはいえ燃えるよね………………




何やら話している女子高生3人組を横目に、中森警部に軽くビビっている妹が私の手を握る。


それを見たコナンくんが妹に話しかけてくれた。





「大丈夫だよ夏波おねーちゃん！夏波おねーちゃんとAさんは園子ねーちゃんの許可をもらってるし、中森警部も悪い人じゃないから！」

「ほんま……？？？あのおっちゃんに怒られへん…………？？？」

「さ、最初はちょっと怒られるかもしれないけど…………」



「そこのボウズとガキもだ！！！ここは関係者以外立ち入り禁止だと言っただろう！！！」





歯切れ悪くコナンくんがそう言った瞬間、世良ちゃんの頰をつねっていた中森警部が私たちの方を向いて怒鳴る。


ビクッとして私の背中に隠れた妹に苦笑いして私は口を開く。





「ああすみません、鈴木相談役と園子さんが見学してもいいと仰って下さったので…………不都合でしたら私は退室しますので、妹だけでも見学させてやって下さいませんかね」

「えっねえね帰んの！！？！？」

「いや、外でキッドコールしとく」






こういうのは第一印象が大事だ多分、と鈴木財閥からの許可をチラつかせつつ頭を下げる。


許可をもらった、の部分でウグッと顔をしかめた中森警部に蘭ちゃんが慌てて声を掛けてくれた。






「違うんです中森警部！Aさんと夏波ちゃんは私達の知り合いで、世良さんはうちの高校の……」

「第一ボウズって……二人とも違うわよ」






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