▽mission136 ページ42
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私と世良ちゃんをボウズ呼ばわりした中森警部に顔をしかめた園子お嬢様を見て、世良ちゃんと私は顔を見合わせた。
二人でぷっと吹き出せば中森警部は変な顔でこちらを見る。
また笑みを浮かべた世良ちゃんが口を開き、
「まあ仕方ないさ、ボクらは今日初めて警部さんと会ったわけだし、頬をつねったのはキッドの変装かどうか確かめるためだろうし、」
ニヤリと笑って、
「……ね!!!!!!!!!!」
それはそれは綺麗な金的を決める。
男勢は皆ヒッと息を呑んで股間を隠した。私も無いのにタマヒュンした。
そこからは毛利小五郎がふらっとやってきたり、世良ちゃんがトイレに行ったり。
ストーリーに支障が出ないように、私は妹の手をしっかり握って待っていたのだが。
「ねえね」
「なに、どしたん」
「なつはもトイレ行きたい」
「オッ……おう……そうかい…………」
警部さんや蘭ちゃんにトイレ連れて行ってきます、と声をかけて展示室を出る。
「さっき世良さんにも言ったけど二階のトイレの方が空いてるかも!」
「はーい!ありがとう園子さん」
ご丁寧にトイレ情報を教えてくれた園子お嬢様に後ろ手で手を振り、ずっと我慢していたのか急いでいる妹と二階のトイレに走る。
展示室のフロアよりは幾分か空いていた二階のトイレ前の廊下で、私は妹が用を済ませるのを待っていた。
壁に寄りかかりながらこの事件のことを思い出す。
確か女子トイレが混んでたからしれっと男子トイレに入った世良ちゃんをトイレで縛ってキッドは、
「あれ、Aさんじゃないか!Aさんもトイレ?今なら空いてたぞ」
「妹が今トイレ行ってるからさ、待ってる」
フ ラ グ 回 収 が 早 い 。
男子トイレから出てきた世良ちゃんは私を見てニカッと笑うがこれは世良ちゃんではなく、世良ちゃんに変装した怪盗キッド。
でも確かキッドは世良ちゃんが男だと思い込んで変装しているはずだ。
これは今回コナンくんがキッドに気付くための重要な伏線で、今それをキッドに知られてはならない。
取るべき行動を決めた私は笑って手を振る。
「そんじゃ世良くん、妹連れてすぐ戻るから先行っててよ」
「おう、待ってるからな!」
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Skyでツンニキになりたい雀 - ミステリアスでアダルティックな感じの男の人を観賞用としてみる夢主ちゃんちゅき。 (2021年10月29日 23時) (レス) @page3 id: 11ee266d0f (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - シリアル増し増しでめちゃくちゃ面白いです! (2021年7月13日 15時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
さち - すごくおもしろいです。続編も楽しみです。よろしくお願いします。 (2019年7月25日 15時) (レス) id: 0b8d839863 (このIDを非表示/違反報告)
空白@吹部@Tp@不定期浮上(プロフ) - トッケビ通じますわ辛い、、、((( (2019年7月21日 19時) (レス) id: a83a008361 (このIDを非表示/違反報告)
natsukomizumura(プロフ) - 超すきです!応援してます! (2019年6月17日 7時) (レス) id: 2c9aa8af7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:斗 | 作成日時:2019年5月3日 14時