柱の少女は、狙われ体質。弐

捌拾弍 ページ36

炭治郎side






俺は、新しく刀を打ってもらうために刀鍛冶の里へ来ていた。


無一郎君の担当の刀鍛冶を一緒に探そうと話している時、









「行方不明ノ宙柱、帰還!!宙柱、帰還!!怪我ノ治療ノタメ蝶屋敷ニテ療養中!!」




Aさんが見つかったという報せが届いた。




炭治郎「っ!!Aさん!!無事だったんだな……良かった、本当に良かった……」

禰豆子「むー(^^)」







怪我の具合が重くないといいな。刀を貰ったらすぐに会いに行こう。







時透「そっか……A……。良かった、早く会いたいな。」







その報せを聞いた時から、時透君はさっきと全然違う匂いがする。

なんかこう、ほわーっとした感じの……優しい人匂いだ。








炭治郎「時透君、Aさんとは柱同士だし、仲良いんだね。凄く大切に思ってる人なんだなって匂いで分かったよ。」



時透「そう……だね。Aは大切な人だよ。」









残酷で配慮に欠けていると思ったけれど、時透くんは嘘とかつかないだろうし、自分の心に素直なんだろう。


だから時透君は本当に大切に、Aさんを想っているのだろう。








炭治郎「何故か俺は、Aさんの本心が読めないんだ。何考えてるか分からないけど、すごく優しくて、強くて……魅力的な人だよね。」





時透「うん。なんでか分からないけど、Aといると楽しいんだ。Aがよく喋るし、よく笑うからかな。たまに僕より三歳も歳上には見えなくなるけど。」





そうやってAさんのことを話す時透くんは今まで見た中で一番優しい顔をしていた。









上弦との死闘が幕を上げるのはそれから数分後である。









(戦いの部分すっ飛ばします。夢主さん療養中で流石に登場できないので。)

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