【ジョジョ5部】その女、哀れな夢を持っている (ページ17)

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【昔の思い出話】森の中の大きな屋敷② ページ17

その日屋敷は炎に包まれた。美しかった大樹は丸焦げになって、一人イザベラに助けられた私がその屋敷の光景を見ていた。

『いやぁ！お師匠様ァ、お師匠様ぁ～～ッ！！』

せめて。手をのばした。瞳に灰になっていくお師匠様のお姿と屋敷を想像すると、胸が張り裂けそうになってゆく！

「A。貴方は私が灰になっていくという夢を持ちなさい」
『嫌！お師匠様、魔法で、水の魔法でどうかこの屋敷の炎を消して…………………』

イスに静かに座るお師匠様を、見ていられなかったのが現実。炎で顔がよく見えない。

「私はここで死ぬ運命……A。運命とはなんでしょう」
『うん、めい………………？』

いきなりの質問で頭が回らなかった。

「奴隷です。運命は眠れぬ奴隷……私もここで奴隷が地獄から迎えてきました。貴方にもやってくるけれど………それは何年も先の話です」

嘘……………信じたくない。自分の命と引き換えにお師匠様を、なんとかしてお師匠様を！！その時、大樹がお師匠様を潰した。

『いやぁ__________ッ！お師匠様ァ_____ッッ！！』

イザベラが私を竜巻でさらう。会えないの？お師匠様に？？

《A…………………しょうがないよ。あんたも現実認めてよ……》
『………………』

その半年後、私はギャングの教育係になった。ぐれてしまったのか？もうその時のことはよく覚えていない。

『お師匠様………』