【ジョジョ5部】その血を流し続け (ページ13)

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11▲▽［叫び］ページ13

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"キャ__________ッ！！"

『！』

絶対に聞こえた嫌な声。女の叫び声だった。何かに追われている……壁に貼り付けられたような耳に媚びりつくいやな声だった。

『なぁ！聞こえたよな。今の叫び声をよォ～？』
「何言ってんだ？お前……怖すぎて幻聴でも聞こえちまったかよ」

真顔でそういうプロシュートになんだか腹が立ってきた。

「……………」
『どうした？』

カタカタと歯を鳴らして、俺の腕を抱くのは春麗だった。相当怖いらしい、彼女の目には何かが映っていた………しかし俺とプロシュートには見えなかった。彼女には彼女の恐怖が存在するからだろう。

「こ、怖いんです……何かが私を追っている。何かが私を殺しに喰いかかって来るような………」
『………………何かあったらすぐに言え』

それよりも、ここはマジでどこなんだ？叫び声は聞こえるし、腐った卵みてぇな匂いはするし、虫は飛んでるしよォ……………勘弁してくれ。俺は虫が嫌いなんだよ！

「！」

春麗の後ろから何かが来ていた。足音がしていたから後ろを振り向くと、血だらけの女がいた。メガネをかけていて、そのメガネのレンズは真っ赤だ。

「怖い………あれは、獣の、目ェ………………」
『お、オイ！アンタ……』

その女はもう死んでいた。しかし、その表情は恐怖に包まれていたのだ。

「この場所には、何かがいるよぉ…………」