89. ひとりよりもふたり ページ45
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はぁ……しんどい。
微熱だったけど、学校休んじゃった。
昨日は迎えに来てくれた藤岡に、何度も何度も怒られた。
心配で仕方ない、そんな顔させちゃったから本当に申し訳なくて…
なんだか泣きそうになったのは、秘密。
ベッドに寝転がったまま、サイドテーブルに置いてある、金の豚をふと見つめる。
あのあと、どうなったんだろう。
愛莉ちゃんを抱き抱えて、遠くに離れていった神楽木の背中を思い出す。
……なんで、また思い出すの。
あの背中を振り切るように、目を閉じる。
ん？ この声……、
“ ガチャ… ”
『え、愛莉なんで？』
「わざわざお見舞いに来てあげたんだから、もっと喜びなさいよ」
『はい…？』
「お嬢様にも、こんなに素敵な女性のご友人がいらっしゃったのですね」
部屋のドアを開けるとそこにはなぜか、すっかり元気な愛莉がいた。
ていうか、藤岡。いまサラッと失礼なこと言ったよね…？
『ねえ、もう平気なの…？』
「あんたと違って丈夫だから、体なんか壊さないの」
『ちょっ、それは愛莉を探してたせいで…』
「なんか言った？」
うわ、すっごい笑顔。
この子、ほんと何しに来たの…？
「せっかくですので、お嬢様とご一緒にお食事でもいかかがでしょうか？」
『え？』
「いい。太るから、愛莉はサプリメントがあるんで」
『…それはダメ！』
そう言って、鞄からあのケースを出そうとした愛莉の手を止める。
結局、私は愛莉と一緒にお昼ごはんを食べることにした。
だって、あんなの飲んでたらそれこそ倒れちゃう…。
「……ごちそうさまでした。こうやって誰かとごはん食べるのも悪くはないはね」
『ふふ、かわいくな〜い』
「いや、あんたはキレイ系だけど愛莉はカワイイ系だから」
『はいはい…』
あんなにあった料理も、愛莉はおいしいおいしい、と何度も言ってペロリと食べてしまった。
食べてる姿も、素直じゃないところも、ほんと誰かさんにそっくり…。
目の前に愛莉がいることは、今でも不思議だけど、
ごはんはやっぱり、ひとりで食べるより誰かと一緒に食べたほうが…おいしいよね。
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I(プロフ) - 美紀さん» 美紀さん、ありがとうございます！！！…そんなそんなっ、読んでくださるだけでも有難いのにタメ語でお話するなんて恐れ多いです〜…((+_+)) (2018年5月31日 1時) (
レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでと(^^♪作者さんタメでいいよ (2018年5月30日 19時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 由良さん» 由良さん、お読みいただきありがとうございます！！たったいま更新したので、ぜひお楽しみください(*^-^*) (2018年5月29日 21時) (レス) id: 408ad8cdff (このIDを非表示/違反報告)
由良 - 更新楽しみにしてまーす！ (2018年5月29日 16時) (レス) id: 3c3c648279 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» いえいえっ、蓮さんの後押しがなければ書くことができなかった作品なので、蓮さんに読んでもらえて本当にうれしいですっ！！ たったいま更新したので、ニヤニヤしながら(できるかしら笑)お読みくださいっ☆ (2018年5月26日 17時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2018年5月22日 18時
