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story24 ページ23

数日後
私はC5サロンへ来ている
『一茶!昨日パーティへ行けなくてごめんね?
次はいくから!』

一茶「気にしてないよ。次はきてね」
一茶にウインクされた。

横を見れば溜め息をついた海斗が呆れた顔をしながら晴に近付く。

海斗「おい晴、戻ってこい!」

晴「べ、別にキスなんかしようとしてねえし!」

『キス?』

聞き返した私の声で、初めて晴は私がいたことに気付いたらしく。目を丸くして驚いていた。

晴「A!お前、いたなら早く言えよ!」

『いや、私は一茶に昨日行けなくて謝りに来ただけだし!』

晴「う…うっせえ!…ほら、さっさと行くぞ」

歩き出そうとした時、下から生徒たちがザワザワと騒ぎ出すのが聞こえて。

杉丸「おい、あれ…」

一茶「えっ、メグリン?」

杉丸と一茶の視線の先には、確かに生徒たちに囲まれているメグリンの姿があった。

え?なんで?どうしてあの人がいるの?

何かを探すようにフロアを見渡した彼女は、晴を見てパッと笑顔になる。

めぐみ「あ、晴くん!」

晴「げっ…、」

晴のその言葉私は聞き逃さなかった。

彼女はそのまま階段を上ってくると、私の横を通って晴に駆け寄った。

めぐみ「晴くんやっと見つけた!」

晴「何しに来たんだよお前!」

めぐみ「酷いなぁ…学生証見てわざわざ届けに来てあげたのに。これ!」

晴「あ!俺の財布!何でお前が…」

めぐみ「まずはありがとうでしょ?」

愛莉「ねぇ。何がどうなってんの?」

いつの間にか私の隣に来ていた愛莉が低い声でそう言った。

めぐみ「昨日晴くんが忘れていったの、温泉に」

一茶「晴とメグリンが、温泉?!」

杉丸「ハレンチな…」

意味が分からず晴を見れば、目が合って。

晴「違う!あれは事故だよ!俺が入った時は確かに男湯の札が!」

めぐみ「え、私と温泉に入りたかったんじゃないの?」

晴「ふざけんなよ!」

めぐみ「あ、照れた顔も可愛い!」

晴「だからちけーよ…!」

めぐみ「いいじゃない、裸見せっこした仲なんだし」

ちょっと待って?
昨日なにがあったの?
なんで?女の人と晴はお風呂に入ってるの?
裸の見せ合いっこってなに?

愛莉「ねえ、この女に地獄の苦しみ与えていい?」

杉丸「愛莉」

一茶「…ダメに決まってるだろ」

愛莉「何よ、皆こいつの味方?」

そのあと晴とメグリンは写真がどーのこーのって言ってたけどなにも聞こえない。

私はショックすぎて。
涙が出て来た。
晴、なに考えてるの?

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設定タグ:花晴れ , 花のち晴れ , 神楽木晴   
作品ジャンル:恋愛
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ト音記号 - 面白かったです! season2も見ます! (2018年8月4日 9時) (レス) id: 3d84ac0722 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:cana | 作成日時:2018年7月11日 21時

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