【実況】私のスーパーヒーロー【ky】 (ページ32)

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「知ってたの…？」

「う、うん…」

キヨくんがかなり人気の「ゲーム実況者」と呼ばれる仕事をしていること、そしてフジさん、ヒラさん、こーすけさん達３人もそうであること、さらに私が今お邪魔させてもらっているこの部屋がまさにその４人、「最終兵器俺達」で使っている通称「最俺ハウス」と呼ばれているということ。

「…私が知ってるのはこのくらい、かな？」

「このくらいって！ほぼ全部知ってんじゃ～ん！」

キヨくんの活動に関して、どのくらい知っていることがあるのか聞かれたので、私自身の知る限りの知識を正直に答える。
そして答えれば答えるほど、キヨくんは顔を赤くして照れたり、ひええと両手を頬に当ててムンクの叫びのような顔になったり、とうとう顔そのものを手で覆ってしまったり…。

とにかく恥ずかしいようだった。

「え、ねえ待って。いつから知ってたん？」

「皆でカレー食べたちょっと後くらいからかな…同僚の子が「元気が出るから」って教えてもらったの」

そういえばあれは、彼に初めて手を上げられた次の日だった。あのおかげで彼らの存在を知ることができたと考えれば、そこまで最悪の出来事だったというわけでもないのかもしれない。

そう伝えればキヨくんは先程の取り乱した様な様子も落ち着き少し微笑んでこちらを見た。

「そっか……元気、出た？」

「うん、見てて楽しくて…元気、もらったよ」

「そか、ならよかった」

そう言って笑うキヨくんの笑顔は、本当に優しかった。

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