B級隊員は表向き[ワールドトリガー]

36. ページ36

どうやってやったのかを解決したくて、さっきから避けてばっかりである

SE持ちの(それも未来視の)攻撃を避けるのは簡単とは言えなく、深かったり浅かったりの傷があちこちについてしまった


たとえトリオン量が多くても良くないなあ

そしてまたアステロイドを生み出した

弾丸を速くするために小さく分割する


小さく。もっと、小さく

小さく割っている途中で「あ」とあることに気づく


迅さんはまた私にやられるのが見えたのか、顔を顰めた


もしかして、小さく”しすぎた”のではないだろうか

豆のような小ささからさらに小さく、見えない程分割してしまったのでは

だから見えなかったけど、ちゃんとあったのね



「なーるほど」



ようやく解決できたスッキリ感に心地よく思いながら、迅さんを緊急脱出させた


そして始まる３本目

じゃあバイパーは？と思い、さっそく生み出し分割してみれば出来てしまった


適当に動かしていたら、どれがどこにいるのか分からなくなって自分に当たり緊急脱出

過去一ダサい


５本目に迅さんにどうやってやったかと4本目のことをを話すと爆笑

人を笑わせる天才ってことか



「これから！本気出すからっ！」


「ふっ…、今からな、そうだよなぁ…っ」


「笑うなよォ！」



拗ねるぞ、そろそろ。私が拗ねるとめんどくさいんだぞ！

もういいっ！使ってやる！どうなっても知らないっ！


それを伝えると先程まで笑っていたのが嘘のように、真剣な表情になった

そっちの切り替えのほうが笑えてくるわ


月兎にアステロイドを注入し、地を踏み込めば勢いよく迅さんに向かっていく体

きゃー！スーパーマンになった気分っ


空中で体を丸め、前にくるりと回った力で右脚でかかと落としを肩にキメる…前に、左に避けた迅さん

右脚は地面と接触する前に、無理やりに勢いを弱らせて片足で着地

から、右脚と前半身を直角にしてもう片方で回し蹴りをするもそれも避けられた


ひいぃ、読むのヤメテー！

アステロイドで牽制してはみるが、懐に入られ心臓部分を破壊された


きっっつくないっすかーーー！！

37.→←35.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す