頑張り屋さんに恋をした (ページ20)

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大きな交差点まで歩いて近くの公園で足を止めた

「あの、、蓮先生」

『は、はいっ』

なんで変に意識してるんだ僕は、、！

ただ名前が同じだけじゃないか

「お願いがあるんです」

『お、お願い？』

僕の手を取りグッと詰め寄ってくる彼女

2人きりにならなければよかった、、

『なんで僕に？』

「蓮先生にしか頼めないんです」

上目遣いで見つめる彼女、側からみたらカップルみたい

会社の人に見られたらヤバい、、

「私がグループに戻れるようにしてくれませんか？」

『、、戻りたいと？』

「当たり前じゃないですか！だからお願いします！
なんでもしますからっ」

なんというか、、、

ショックだった

『それは、できんよ』

「え、、なんで、、」

『戻ったところで、今のAさんの状態でグループ活動ができると思わんけん。

それに、、こういうやり口は良くないよ』

「そんな、、」

握っていた僕の手を振り解き

「蓮先生が言わなければ、こんなことにならなかったのに」

『だから僕にお願いしたと？、、悪いけど僕は告げ口しとらんよ』

「嘘、、」

『嘘じゃないよ』

彼女の目から涙が落ちる

これは完全に僕が泣かせてしまった

でももう一つ伝えたいことがある

『君は、、ここにいない方がいい』

「、、は？」

確かにダンスのレベルが高い人たちが多いけど

扱いが酷すぎる、、

きっと、もっといい場所があるはず

『君の力になってはあげたいけど、今のままだと僕は何もできないよ』

「、、じゃあ。もういいです」

そういって去ろうとする彼女

『、、また倒れたら危ないけん、送って、、』

「放っといてください」

そう吐き捨て、どんどん背中が遠くなる

今は追いかけても彼女は変わらない

そう思ったから

僕も家に帰った