頑張り屋さんに恋をした (ページ21)

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バフっとベッドに倒れ込むと

スマホが鳴った

『あれ、瑠姫？』

今日、水曜だっけ？

とりあえず電話に出ると

「お疲れ様でーす！」

かなりハイテンションな瑠姫だった

『出来上がってるね(笑)』

「コウスケたちと呑んでました！」

『そっか(笑)』

いつも以上によく喋ってる

話が途切れないからお風呂入ってくるとも言えない

『ねぇ瑠姫〜、風呂、、』

「そうだ蓮くん、どのくらい韓国滞在するか決まったんですか？」

『いや、それはまだ分かんない。それでね、おふろに、、』

「せめて半年くらいにしてくださいよ！俺寂しくなってきました」

『純喜みたい(笑) お風呂入って、、』

「そうかー俺は純喜かぁ、、そういえば純喜が、、」

『瑠姫！』

ピタッと止まるマシンガントーク

『お風呂入ってくるけん、ミュートにしていい？』

「そんなことですか(笑)いいですよ
　俺一人で喋ってるんで」

そして瑠姫の止まらないトークをBGMにお風呂に入った

就寝支度を済ませると

『ごめん。お待たせ』

「全然いいですよ。じゃあ今度は蓮くんが話してくださいよ」

『えー(笑)、そうだなぁ』

ふと、公園での出来事が頭を過ぎる

『あのなー？』

と、初めて会ったところから全部話した

『ってことがあったんよ』

「ヤバいっすね、、なんか業界の闇っていうか」

『そうなんよ、ちょっとショックやった、、』

「その女の子の写真とかないんですか？」

『ないない！』

「え、じゃあ名前は？」

名前、、？それは

『Aさん』

「なるほどね、、なんで蓮くんのショックがデカいか分かりました」

『愚痴にしたくはないんやけど、言わんとスッキリしないし、、ごめんね？こんな話しして』

瑠姫は笑って許してくれたけど

自分自身はモヤモヤする

「こっちのAさんは元気だし、心配しないでよ
奨くんともラブラブだし」

『そっか』

「純喜が写真送ったって言ってましたよ」

あぁ、あれか

『うん、きたよ。突然』

「多分、定期的に来ますよ(笑)」

『えー！何回も見ちゃうから仕事できんくなるよ』

「そこは頑張ってください(笑)」

暗い話を楽しく変えてくれた瑠姫

「聞いてます？」

『ん？うん、、瑠姫眠くならんと？』

「まだまだですね」

『うわー』

また瑠姫の声が遠くなっていく

電話してきてくれるのは嬉しいけど

夜は寝かせて欲しい、、な？