彩と野球部のマスコットガール【影ボス続編】

13 やはり、 ページ13

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少したつと、男子の群れの１人が私のそばにやってきた。




違うクラスの子だから名前知らないな…。



何だろ。


少し警戒して、その子をすこーしだけ睨む。





その子は、私が一番聞かれたくなかったことを、皆に聞こえるくらいの大きさの声で言う。





「…あの、立花さんと片山って、付き合ってんの？」






……む、神様、恨むからねっ！





"付き合ってないよ"



そう言おうとしたのに。





私よりも早く直ぐに反応したのは、ちょっとチャラチャラしてる女子数人。




「え、何、やっぱ悠飛と立花さんって付き合ってんの」


「えー、まじ？ ちょっとショック」


「ツバサの次は悠飛かぁ」







……あぁ、もっと否定しにくくなった…。



…でも、とりあえず誤解を解かなきゃだよね。






「あの、私は片山君と付き合ってないよ」





私がそう公言すると、また皆が騒ぎだす。


「…え、そうなの？」


「デマ？」



そうそう、デマだよっ！





うんうんと首を縦に動かすと、男子の群れのなかで中心になって話をしていた、同じクラスの峰君が慌てたように言う。



「え、でも俺見たんだよ。

朝、片山と立花が走ってるとこ。

朝からすげーなって思ったんだよなぁ」

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